納入事例
オキシデーションディッチのばっ気・撹拌に
- 鳥取県琴浦町殿 東伯浄化センター
- 地方共同法人 日本下水道事業団(JS)殿より琴浦町東伯浄化センター水処理設備工事を受注し、縦軸機械式ばっ気装置を2台納入いたしました。

本施設では、下水処理方式としてオキシデーションディッチ法(OD法)※を採用しており、今回ばっ気処理工程で使用される縦軸機械式ばっ気装置の更新が計画されました。
縦軸機械式ばっ気装置SVJシリーズは、JS殿仕様に準拠し、また公益財団法人 日本下水道新技術機構の建設技術審査証明(下水道技術)を取得しています。信頼性の高い技術を用いて水処理性能を確保するとともに、以下の構造的特徴により維持管理費の削減に貢献します。
<構造的特徴>
- ロータ形状は、揚水口を設けないことで汚水中のし渣の絡み付きが低減され、長期間にわたり安定した運転が可能です。
- ※揚水口へのし渣絡み付きはばっ気性能の低下を招く可能性があります。そのため、定期的なし渣の除去作業が必要となりますが、技術審査証明で除去作業が大幅に低減されたことを確認いただきました。
- 駆動部の構造は減速機付モータと低速軸の組み合わせとなっています。
装置全体を吊り上げることなく、減速機付モータを取り外すことが可能で維持管理が容易です。
また、同構造により減速機付モータはロータの質量および、かかる外力を直接負荷されません。そのため、特殊仕様の減速機を使用する必要はなく修繕費を大幅に軽減できます。
本製品はばっ気性能を確保するため、ロータの浸漬深さは一定の幅が定められております。そのため現地施工においては、据付基準の確認に重点を置きました。基準面から躯体レベルやウォーターレベル(水位)の事前測量を行った後に、既設機器の撤去を実施しました。その後の更新機器据付時も、基準内の高さで収まっていることを慎重に確認しながら作業を遂行しました。 当社として初となるオキシデーションディッチ改築の請負工事となりましたが、構成品の現地組み立て点数が少ない特徴と、当社がこれまでの施工経験で培ったノウハウを活かし、既設機器撤去から更新まで比較的短期間(実働約2週間)で完了することができました。
新明和では新設から改築更新までトータルでの対応が可能です。
ぜひ当社施工員にお任せください。
- ※オキシデーションディッチ法(OD法)とは、最初沈殿池を設けずに機械式エアレーション装置(ばっ気・撹拌装置)のある水深の浅い無終端水路(循環する水路)を反応タンクとして、低負荷で活性汚泥処理を行なった水を、最終沈殿池で処理水と汚泥に分離する方法です。
施工内容

- 1.既設の撤去
- 2.躯体表面の斫り作業
- 3.架台アンカー部のボックス斫り
- 4.アンカーテンプレートの設置
- 5.アンカー固定
- 6.無収縮モルタル打設
- 7.槽内機器の先行搬入(バッフルプレート、ローター)
- 8.バッフルプレートの取付
- 9.エアレーション装置架台の据付
- 10.ローターと駆動装置の接続、据付
- 11.駆動装置カバーの取付
- 12.架台基礎の打設
処理フローイメージ







仕様
型式 | 縦軸機械式ばっ気装置 SVJ150-L |
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ロータ直径 | ⌀1.9 m |
出力 | 15 kW |
台数 | 2 台 |
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