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表面処理
海水に負けない、腐食に強い部品をつくります
連載の初回でも投稿した通り、「US-2」はほとんどアルミ合金でできています。アルミは比較的腐食に強い金属ですが、それでも海水は天敵です。しかも「US-2」は、他の航空機と違って日常的に海水に触れます。海上自衛隊の航空基地には機体を丸洗いする「ウォッシュラック」という設備があり、飛行後は塩分を洗い流しますが、これも腐食を防ぐための処置のひとつです。
このように「US-2」は過酷な条件で運用されますので、製造時から徹底した腐食対策を施しています。それが「表面処理」と「塗装」です(塗装工程については次回紹介します)。
「表面処理」はその名の通り、金属表面を加工して性質を変えること。耐摩耗性を高めたり、光沢のある美しい見た目にしたり、熱に強くしたり、表面の一部を削り取ったりと、その目的はさまざまですが、「US-2」のアルミ部品の場合は、主に耐食性を向上させることと、塗装が剥がれにくくすることを目的として、複数の方法で表面処理を行います。甲南工場にはこのための専用の設備があり、部品の大半をそこで加工しています。
なお、表面処理の方法はアルミ合金やステンレスなど素材によっても異なります。また、もともと腐食に強いチタン合金や複合材には表面処理を行わないそうです。
ライター 板倉秀典
- ※本連載は、防衛省の許可を得て制作、掲載しています。内容および画像の転載はご遠慮ください。
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