12月17日は「飛行機の日」
皆さん、12月17日は何の日かご存知ですか?
正解は「飛行機の日」✈️です。これは、1903年12月17日に、アメリカでライト兄弟が世界で初めて有人動力飛行に成功した日であることに由来しています。
それから100年目にあたる2003年12月18日、当社が製造する「US-2型救難飛行艇」(当時の開発機体名称は「US-1A改」)」の初号機が初飛行しました。
「飛行艇」とは、飛行機と船の特徴を合わせ持ち、陸上だけでなく海面にも着水できる飛行機のことです。新明和が製造する飛行艇(US-2)は、世界で唯一、波の高さが3メートルにもなる外洋でも離着水できる能力を誇り、海難事故が発生した際の救助活動を目的に防衛省海上自衛隊によって運用され、これまで、前身となる「US-1」から起算すると1,000回を超える出動により、多くの命を救っています。
「US-1A改」は、「US-1A型救難飛行艇」の後続機で、1996年に当社が主契約会社として防衛庁(当時)から受注し、開発に着手しました。
同機は「US-1A」を母機とする“改造開発”でしたが、「離着水時の操縦性改善」「搬送者の輸送環境の改善」「洋上救難能力の維持向上」という3大課題をクリアするには新規開発に匹敵する苦労がありました。
そして、数え切れないほどの苦労や困難を乗り越え、開発着手から7年後の2003年12月、「US-1A改」は初飛行に成功!
その翌年の3月に試作1号機を防衛庁に納入し、そこで技術・実用試験を経た同機は名称を「US-2型救難飛行艇」に改め、同庁大臣の承認を経て、2007年3月、正式に部隊配備されました。
下の写真は、初飛行の時の「US-1A改」です。後に上の写真の3号機(量産初号機)と同じペイントに塗り替えられ、現在は「US-2」の”01”号機として活躍しています。
今日も、社会のどこかで新明和の製品・サービスが社会インフラを支えています。