ShinMaywa INSIGHT

“日本にいながら”グローバルに活躍

新明和グループでは、長期経営計画[SG-Vision 2030]の基本方針の一つに、海外事業のさらなる拡大を掲げています。

中田さん個人写真

海外拠点や取引先を通じて、“日本にいながら”グローバルに挑む従業員たち。日本と世界をつなぐ架け橋として活躍する姿に迫ります。

中田 直理さん プロフィール

2018年4月入社 パーキングシステム事業部 空港施設本部 設計・技術部 機械設計グループ 配属

航空旅客搭乗橋(以後、搭乗橋)の機械設計を担当し、仕様調整や図面作成、新機能開発にも従事。
2020年、グループ会社が拠点を置くシンガポールへ初めて出張し、搭乗橋の組立立会いやチャンギ空港でのメンテナンス業務に従事。
その後もマレーシアへの出張などを重ね、2025年に計3回の海外出張を経験している。

海外関連業務に携わって、達成感を味わったり、印象深い経験はありましたか?

2025年10月に高松空港へ納入した「バリアフリータイプ(ガーターレス)」の案件が印象に残っています。納入先は国内ですが、海外で行っている製缶・組立状況を確認するため、現地へ出張しました。
パーキングシステム事業部の搭乗橋事業は、国内に生産拠点を持たず、海外のグループ会社と連携してモノづくりを行っています。ShinMaywa Aerobridge Malaysia Sdn. Bhd.で製缶※1を行い、ShinMaywa (Asia) Pte. Ltd.(シンガポール)で組立※2を行います。完成した搭乗橋は複数に分割して海上輸送し、空港現地で据え付けを行います。
製缶・組立状況の確認は、図面やお客様の要望通りに製作が進んでいるか現物を確認する大事な作業です。製缶工程では、ガーターレス機能など従来と異なる仕様について事前に詳細な打ち合わせを重ね、現地の品質管理担当者と密に連携することで、大きな問題なく仕上げることができました。また、組立工程では、私が気づかなかった製缶部品の不具合を、現場の作業者が指摘してくれたことで、最小限の期間で修正できたことが印象に残っています。
重要な案件を大きなトラブルなく進められたのは、海外現地法人の従業員や駐在員の方々をはじめ、周囲の協力に恵まれていたからだと感じています。

高松空港に納入された航空旅客搭乗橋「ガーターレス機能付バリアフリータイプ」初号機▲高松空港に納入された航空旅客搭乗橋「ガーターレス機能付バリアフリータイプ」初号機
  1. ※1製缶:鉄などの金属板を切断・曲げ・溶接・塗装などを行い、搭乗橋の骨組みや外壁となる構造体を製作
  2. ※2組立:溶接等製缶された部品同士を繋ぎ合わせる組立などを行い、現地での据付に向けた準備を行う

海外の働き方・価値観に触れて気づいた「日本とのちがい」はありますか?

実寸大模型(モックアップ)の製作を、日本国内の企業に依頼したことがあるのですが、図面に対して認識のズレが生じないよう、先方から非常に細かな質問が多く寄せられました。
一方海外では(国というより、現地法人や個々人の性格にもよりますが)、明らかな誤りを除き、図面に従って黙々と作業を進める傾向があると感じています。そのため、我々の設計ミスや作業性の良し悪しなど、改善すべき点が早期に可視化されにくいことがあります。

「日本とのちがい」やグローバル市場での業務で大切にしている、ご自身の”軸”はありますか?

現場サイドが改善点を提示することが多くないため、現地の工場に出張した際は、できるだけ現場を見て回り、コミュニケーションをとりながら、作業しにくい点や改善点を引き出すよう心がけています。
「この図面は見づらい」「この形状は作業しづらい」といった意見は、上司に共有したうえで図面に反映します。こうした変更が全体設計に与える影響については、上司からリスク管理の視点で助言をもらいながらも「改善できることは積極的に取り入れる」という風土があり、意見を反映しやすい環境だと感じています。

中田さん(搭乗橋をバックに)▲中田さん(搭乗橋をバックに)

日本にいながら、グローバル感度を高めるために実践していることはありますか?

海外法人の従業員の方とのコミュニケーションは、基本すべて英語です。もともと英語が得意だったわけではありませんが、海外との関わりが増えてからは、通勤時間などを活用して、YouTube動画の視聴や学習アプリを利用し、できるだけ英語に触れるようにしています。

“グローバル人材”としての今後の目標や達成したいことはありますか?

先輩や上司と比べると、海外出張の経験が少なく、勉強中の立場にあります。まずは先輩方の良い点を吸収し、各所での経験を自分のスキルとして積み重ねていきたいです。将来は、自分の考えや伝えたいことを明確にし、現地法人との架け橋として円滑なコミュニケーションが取れる人材になることを目標としています。

シンガポール・チャンギ空港のターミナルに隣接する複合施設「ジュエル・チャンギエアポート」(中田さん撮影)▲シンガポール・チャンギ空港のターミナルに隣接する複合施設「ジュエル・チャンギエアポート」(中田さん撮影)

シンガポール・チャンギ空港は、当社が納めた搭乗橋がシェア100%を誇る空港です。
現在は、2030年開業を目指す新ターミナルビルに新設される搭乗橋の受注獲得に向け、ShinMaywa (Asia) Pte. Ltd.を中心にグループ一丸となって取り組んでいます。中田さんをはじめとする空港施設本部の挑戦が、新明和グループのさらなる「海外展開の加速」につながっていくことに期待が高まります!