ShinMaywa INSIGHT

当社製「BUILT-IN DDモータ」を搭載したＨ３ロケットが打ち上げに成功！

2024年05月15日

今回は、日本が誇る新世代大型ロケットに、当社製品が採用された事例をご紹介します。

2024年2月17日に種子島宇宙センターからの打ち上げに成功したH3ロケット試験機2号機に、当社の産機システム事業部の製品である「BUILT-IN DDモータ」が採用されています。

H3ロケットは、宇宙ビジネスをめぐる国際競争が激しさを増す中、国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構（JAXA）が日本の基幹ロケットとして、現在運用中のH-IIAロケットの後継機として開発しているものです。

打ち上げ成功の一助となった当社の「BUILT-IN DDモータ」の特長等について、当社の担当者に聞きました。

1今回採用された「BUILT-IN DDモータ」の特長

H3ロケット1段メインエンジン「LE-9」の燃料制御バルブに採用され、エンジン1基当たり、4台のモータが搭載されています。
今回採用された全てのモータの特長としては、打ち上げ時の振動加速度およびフライト時の静的加速度に耐えられるよう、他の用途向けと比べて機械的強度を上げています。また、幅広い温度帯および真空に耐えられる部品構成を採用しています。
2今回の成功の感想と今後の目標

ロケットに搭載されるモータの品質管理はとても厳しく、打ち上げ成功までは不安の連続でしたが、私たちが製造したモータが役割を全うしたことが分かり『安堵』しました。
現在も、複数のお客様とさまざまな宇宙用途のモータ開発テーマを進めていますので、引き続き高性能・高品質のモータの提供により、宇宙開発における日本の躍進の一助になれればと考えています。