水陸両用飛行艇のイラスト
水陸両用飛行艇のイラスト

水陸両用飛行艇の「じつは」

船では間に合わない!そんなときに活躍する、人命救助の強い味方

イラストの「じつは」

新しく製造した機体、そして定期修理を行った機体、全てのUS-2型救難飛行艇(以下、「US-2」)は、社内で飛行試験を複数回行い、仕上がりに問題がないか細かくチェックします。中でも完成まで数年かけてようやく完成した新造機の「初飛行」は、特別な瞬間です。
イラストでは、飛行試験を終えて、海面から神戸市にある甲南工場のエプロン(駐機場)に向かって、すべり(斜路)をあがってくる「US-2」に、「お帰り」と我が子を迎えるように、待ちわびていた従業員の様子を、漫画家の今日マチ子さんに描いていただきました。
右の写真は、下の写真は、飛行試験後にエプロンに戻ってエンジンを停止し、搭乗員が降機した後、技術者たちが「US-2」の周りを囲み、機体に調子を“尋ねている”シーンです。

数々の実績を誇る、
水陸両用の飛行艇

「飛行艇」は、飛行機と船の両方の特徴を持ち、陸上のみならず海面でも離着水できる航空機です。新明和が製造する「US-2」は、防衛省海上自衛隊によって運用され、前身の「US-1」から起算すると、これまでに海外籍の方を含め、1,000人以上の人命を救助した実績を誇ります。

(救難訓練の様子)

世界に誇る
唯一無二の存在

世界で唯一、波高3メートルの荒海にも離着水できる特長を生かして、外洋(海上)での捜索救助や、空港のない離島、船舶での救急患者発生時に出動しています。航続距離は約4,700km、約1,700㎞ある日本最南端の島「沖ノ鳥島」と東京間の移動は船で片道約4日間かかるところ、「US-2」では4時間で移動できます!
近年は、震災等で道路が遮断された地域など、交通事情が悪化した被災地に支援物資を輸送する手段としても活躍しています。

飛行艇にかける想いと
メッセージ

設計担当:仙田さん

「US-2」の改良・将来飛行艇の検討や製造・整備の技術対応を担当しています。「外洋での救難活動」という、普段見かけない場面で、安心な社会を陰ながら支えているという点に魅力を感じて、当社に入社しました。
「US-2」が甲南工場から巣立つ納入の瞬間は、命を救うための重要任務につく機体に、いつも「頑張れ!」と声をかけています。
当社では「溝型波消装置」等を発明し、世界で唯一の外洋救難活動ができる、Made in Japanの飛行艇を製造しています。
将来は、航空機を開発・製造するメーカーとして、さらに技術を磨き「シンメイワといえば・・・あの時、飛行艇があって助かった。ありがとう。」と言っていただける飛行艇を世界に届けていきたいです。

「それじつは、シンメイワ。」シリーズの全てのデザインは、「広告」ページからご覧いただけます。