ShinMaywa INSIGHT

固定翼型無人航空機「XU-S」の実用化を目指して(2)

航空機事業 研究開発

長時間の飛行試験に成功

2019年11月6日付の投稿で紹介した、当社航空機事業部が研究開発を進める固定翼型無人航空機「XU-S(“Experimental Unmanned / Utility aircraft by ShinMaywa)」が、2020年10月22日に新潟県新潟市で飛行試験を行い、今回目標に掲げた長時間飛行に成功しました。

「XU-S」は、排気ガスを生じないLiPo(リチウムイオンポリマー)電池を動力源とし、環境に配慮しつつ長時間滞空できる能力を有している点が特長の次世代型航空機で、観測・監視・通信などの幅広い分野での応用を目指して、さまざまな機関や企業とアライアンスを組んで研究開発を行っています。

今回の実証実験は、その一環で、新潟市から補助金と飛行場所の提供を受けて行ったもので、2019年10月9日に続き、今回で2回目となります。

今回は、3時間42分の長時間滞空に加え、135kmの距離の飛行共に達成し、無人地帯での目視外飛行能力と、各種調査などで求められる長時間飛行が行える能力を有していることを確認しました。

「XU-S」の開発に携わる技術部 企画研究課 宮内さんのコメント?


昨今、既に多くの無人航空機が実証試験行っていますが、「XU-S」はそれらとの差異を明確化し、高性能な機体をより安価に運用したいというニーズに応えることを重視して開発を進めてきました。特に、砂浜や草地といったアウトドアを含む実環境で繰り返し運用を行っている滞空型固定翼機(長時間飛行または大きなペイロード(運搬能力)の搭載が可能な性能に特化した機体)としては、「XU-S」は機体寸法・重量において日本最大といえます。今般の実証試験の成功により、その性能の高さを確認・証明することができました。
社内外から得た多くの支援が、今回の実験を成功に導いてくれました。今後も関係者一同、「XU-S」をさらに実用的な無人航空機に近づけるべく、鋭意努力していきます。
固定翼型無人航空機「XU-S」長時間の飛行試験に成功(1)固定翼型無人航空機「XU-S」長時間の飛行試験に成功(2)

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