用語集

予旋回槽

予旋回槽とは

予旋回槽とは、マンホールやポンプピット内の底部に据え付けることで、ポンプ運転終盤(低水位)時に流れを発生させ、槽底部への異物の堆積を抑制し、悪臭を防止する効果がある槽のことです。 ベルマウス※1付のポンプと組み合わせることで、ポンプは低い水位にある汚水を異物とともに吸い上げます。残留水が少なくなり、沈澱物の堆積とスカム※2の発生を抑え、悪臭を防止することができます。 新明和工業のマンホール用予旋回槽は、ガラス繊維強化プラスチック(FRP)を使用しており、軽量で輸送費などのコストを抑制。表面を滑らかに仕上げているため、異物の付着も軽減されます。

  1. ※1ラッパ状になっている吸込口
  2. ※2水の表面に発生する厚いスポンジ状の浮きかす
マンホール用予旋回槽(左)と、ポンプピット用予旋回槽(右)
マンホール用予旋回槽(左)と、ポンプピット用予旋回槽(右)

予旋回槽の作動原理

マンホール内に汚水が流入し、ポンプ起動水位まで水位が上昇するとポンプが運転します。 汚水はポンプで吸い上げられ、徐々に水位が低下。予旋回槽内部の水位が予旋回槽外部より低くなると、汚水が予旋回槽外部から予旋回槽内部へ流入します。この流れが旋回流となり、異物を予旋回槽内部に落とし込みます。異物はポンプにより汚水と一緒に吸い上げられます。