用語集

渦巻ポンプ

渦巻ポンプとは

渦巻ポンプは、羽根車(インペラ)が回転することで発生する遠心力を利用し、流体を移送するポンプの一種です。流体に遠心力を与えて吐出する遠心ポンプに分類されます。構造が比較的シンプルで、安定した流量を維持しやすく、幅広い用途で使用されるのが特徴です。

渦巻ポンプの仕組み

渦巻ポンプを構成する主な部品は、内部で回転して流体に遠心力を与える「羽根車(インペラ)」、羽根車から出た水を集約して吐出口に導く渦巻(ボリュート)形状の「ケーシング」です。

そのほか、羽根車を回転させるモータ、モータ主軸を支える軸受、モータ部への浸水を防止するための「メカニカルシール」といった部品で構成されています。

渦巻ポンプが稼働すると羽根車が回転し、流体を加速させながら外側へ移動させます。羽根車から出た流体はケーシングにより蓄積され、最終的に吐出口へと導かれます。断面積が変化するボリュート形状とすることで、断面積の拡大と同時に流速が低下し、圧力を高めながら移送されます。