神戸高専の構内で、自律走行ロボットと配送ステーションを連携させた配送システムによる 『構内配送自動化』の実証実験を開始

2026年01月16日

新明和工業株式会社(本社:兵庫県宝塚市、取締役社長 五十川 龍之、以下、新明和)は、このたび、神戸市立工業高等専門学校(以下、神戸高専)の協力の下、同校敷地内において自律走行ロボット(Autonomous Mobile Robot:以下、AMR)を用いた配送システムの実証実験を2026年1月9日から開始しました。

神戸高専でのAMR実証実験の様子

背景

近年、宅配業界などにおけるラストマイル配送の省人化や効率化は、社会課題の一つとなっています。特に、人材不足の中、物流量の増加による業務負荷の増大に加え、タワーマンションなどの大規模集合住宅における配送効率が課題となっています。また、高齢化社会に伴う労働力不足が進む中、自動配送の需要は、今後ますます高まることが予測されます。
こうした中、現在、AMRを用いた社会実験や実用化は各所で行われていますが、その多くはAMRへの物品の積み込みや取り出す際に、人手を必要とし、用途もデリバリーサービスなどに限定されているのが現状です。

当社では、配送員と荷受者双方の負担を軽減し、完全自動化を念頭に置いた新たな配送システムの構築を目指し、パーキングシステム事業で培った搬送技術などを活かした研究開発を進めてきました。これまで自社敷地内で行っていた実験を、校内における書類や荷物の受取環境が集合住宅と類似している神戸高専の協力を得て、同校内で実証実験を行う運びとなりました。

神戸高専からのコメント:
神戸高専 校長 林 泰三様

このたび、新明和工業が開発中の配送システムの実証実験に本校が協力できることを大変嬉しく思います。今回の実証実験は、ラストマイル配送の省人化や業務の効率化、ひいては環境負荷の低減につながるものと考えています。

本校では、時代に対応したハイレベルで実践的な技術者を育成しており、学生にとっても、ロボティクスやDX等の最先端に触れ、実践的な学びを深める貴重な機会となることを期待しています。

本実証実験の内容と目的

本実証実験では、配送拠点にはAMRを格納可能な「配送ステーション」を、荷受側には「配送棚」をそれぞれ設置し、以下の効果の検証と、課題抽出を行います。

期待する効果

  • 配送者は「配送ステーション」に対象となる荷物の預け入れを行うのみで構内への配達業務が完了
  • 「配送ステーション」から荷受者の近く(配送棚等)までは、AMRが荷物を配送することで配送フローを省人化
  • 荷受者は、任意のタイミングで荷受けが可能
  • 上記フローにより、再配達を減少

今後の展開

本実験で得られた結果をもとに、システムの改善を図るとともに、エレベーターとの連携等、より複雑な環境下で運用する際に必要となる周辺技術の開発に取り組みます。その次の段階では、集合住宅などにおける実証実験を目指すとともに、実用化に向けたパートナー企業の開拓などを進めてまいります。

配送システムおよび今般の実証実験の概要

1.本システムの特長

  • 配送ステーションとAMR、荷受棚の組み合わせにより、ラストマイル配送における作業を省人化
  • 配送ステーションにAMRを格納、待機中に適宜充電
  • 走行性に優れたAMRを用いることで、段差のある建屋間でも配送を実施

2.主な用途

主な用途イメージ図
  • 宅配業界、特に集合住宅などにおけるラストマイル配送の省人化
  • 学校、ショッピングモールなど広い敷地の施設における施設内配送
  • オフィスビル内などでの配送

3.実証実験概要

実証実験における配送ルート
実証実験における配送ルート
(実線は屋外、破線は屋内、EVはエレベーターを示す)
出典:神戸高専ウェブサイト「構内図」を加工して作成
  • 仮期間:2026年1月9日(金) ~ (1カ月程度)
  • 内容:神戸高専内における書類などの配送の自動化を検証
  • 配送先・ルート:本部棟内の配送物集積地(地上階)から別棟(4階建て)の各教員研究室まで、配送先9カ所には配送棚(仮設)を置き、1日1便配送
  • 運用:配送者は荷物をステーションに入れるのみとし、後は自動で荷受先に届く
  • 補足:今回のフェーズでは、走行時の安全管理およびエレベーター操作を要するため開発担当者が帯同します。(将来的にはエレベーターや自動ドアなどの設備との連携も視野に入れています)

4.今回の実証実験での主な検証項目

主に以下の3点について確認・検証を行います。

  1. 1システムの性能および機能の検証:社外の実環境に近い条件下(屋外・段差・人流の有無等)におけるシステムの基本性能検証と技術および運用上の課題抽出
  2. 2導入効果の検証:利用者(教職員)の満足度や行動変容の可能性に関する調査
  3. 3実用化に向けた情報収集:配送所要時間、実消費電力、運用に必要なAMRの台数などの把握

本件に関するお問い合わせ先

報道機関の方

新明和工業株式会社 経営企画本部 広報部

〒665-8550
兵庫県宝塚市新明和町1-1

実証実験に関して

新明和工業株式会社 技術開発部 
「AMR配送システム」問い合わせ窓口

以上

ご注意事項

このコンテンツに掲載している内容は、発表日現在の情報です。
これらの情報は、当社グループの事業戦略および組織の変更などにより、最新の情報と異なる場合がありますのでご了承ください。