用語集

オートカット

オートカットとは

オートカットとは、モータが過負荷状態になった際に、自動的に電気回路を遮断し、機器の焼損を防ぐ保護装置です。新明和工業の流体製品では主にポンプなどのモータに搭載され、異常発熱や過電流が発生した際に作動します。

オートカットの仕組み

オートカットは、熱膨張率が異なる2種類の金属を貼り合わせた「バイメタル」という部品の動きによって作動します。バイメタルは一定の温度を超えると反り返り、電気回路を遮断します。その後、温度が下がると元の形状に戻り、電気回路が復旧し、自動的にモータが再起動します。

用語集⑲_オートカット_01-2
オートカット構造

オートカットの作動プロセス

  1. 1異常発熱や過電流の発生:モータが過負荷状態になると、電流量が増加し、ヒーターが発熱します。
  2. 2バイメタルの反り返り:一定の温度に達するとバイメタルが反り返り、接点が開いて電気回路を遮断します。
  3. 3モータの停止:電気回路が遮断され、モータが停止します。
  4. 4冷却後の自動復帰:温度が低下するとバイメタルが元の形状に戻り、電気回路が復旧し、モータが再起動します。

オートカットが頻繁に作動する場合はモータ焼損の恐れがあるため、機器の点検が必要となります。

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オートカットの作動