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安全な飛行を支えてきた“挑戦”と“失敗”からの学びを次代へつなぐ

安全な飛行を支えてきた“挑戦”と“失敗”からの学びを次代へつなぐ

新明和岩国航空整備株式会社
製造本部 整備部

(「US-2型救難飛行艇」など海上自衛隊航空機の整備)
赤澤さんAkazawa

新明和岩国航空整備株式会社 赤澤さん
新明和岩国航空整備株式会社 赤澤さん

安全な飛行を支えてきた“挑戦”と“失敗”からの学びを次代へつなぐ

新明和岩国航空整備株式会社
製造本部 整備部
(「US-2型救難飛行艇」など海上自衛隊航空機の整備)

赤澤さんAkazawa

 入社当初は新明和工業株式会社 航空機事業部 甲南工場(兵庫県)で板金加工を担当していた赤澤さん。難易度の高い加工を任されることも多く、「とても大変でしたが、周囲の先輩方に教わりながら、一つずつ目の前の課題に取り組むことで、モノづくりの基礎を身に付け、成長を実感することができました。何より、失敗を恐れず挑戦することの大切さを学ぶことができました」。

 その後、新明和岩国航空整備株式会社に転籍し、航空機のエンジン整備を担当することに。「整備の経験は全くなかったため一から勉強し、甲南工場での経験も生かしながら、新しい仕事に挑戦してきました」。航空機のエンジンに付く数万点の部品を一つずつ分解して組み立て直し、整備した経験もあるとのこと。「エンジンの一部分といっても部品点数がとても多く、本当に苦労しました」。大変な思いをした反面、仕組みを理解する一助になったといいます。

 それから、気がつけば20年以上、航空機のエンジン整備一筋。現在は係長として、特に若手社員の育成に力を注いでいます。「手本を見せるだけではなく、実際に機体に触れる機会を設けるなど、経験の積み重ねを大切にしています」。現在の整備現場では、状態把握に主にコンピューターが使われ、以前より業務効率は大幅に向上したものの、「点検で解体する機会が減ってしまったのは寂しく思います。実際にモノを触って、組み立てるのが構造を理解するには一番ですから」。赤澤さんは、自らの経験を振り返って、若手社員には難しいと思われる仕事も、個々の習得度合を見極めながら積極的に任せるようにしているそうです。「とにかく機体に触れ、失敗を恐れずに挑戦してほしいと思います。私自身そうやって経験を積み、先輩社員に育ててもらいました。失敗しても私がフォローするので、失敗の原因を考えて、学びにつなげてほしいと思います」。

 赤澤さんは、2020年の秋から新たな機種のエンジン整備に取り組んでいます。「機種が変われば、エンジンの構造も異なります。これまでの定期整備とは異なり、不具合が生じたエンジンの整備を担当することになったため、原因を正確に見つけ出し、最適な整備方法を考えなければなりません。初心にかえって、また勉強しようと思います」。ベテランとなっても、赤澤さんの「挑戦」に終わりはありません。