OPVシステム(手動/自動操縦切り替え機能)搭載の有人機による自動飛行試験に成功
2025年05月30日
新明和工業株式会社(本社:兵庫県宝塚市、取締役社長 五十川 龍之)は、2025年3月10日から13日の間、富士川滑空場(静岡県静岡市)において、自社で保有する研究開発用航空機「XU-L(Experimental Utility aircraft – Large type)(以下、XU-L)」を用いたOPV※操縦機能の実証飛行試験を実施し、一定時間、自動操縦による飛行に成功しました。
- ※Optionally Piloted Vehicleの頭文字を取ったもので、手動・自動操縦の切り替え可能な航空機のこと。

今般の飛行試験は、2024年度から参画しているJST公募「経済安全保障重要技術育成プログラム(K Program)」の研究開発課題「海空無人機による海洋観測・監視・調査システムの構築」(研究代表機関:国立研究開発法人海洋研究開発機構)において、当社が担う無人飛行艇の開発過程の一環として実施したものです。
本試験で用いた「XU-L」は、当社所有の研究開発用航空機で、過去にはヤマハ発動機株式会社との小型航空機に関する共同研究活動において使用したものです。
今般の実験では、フライト・コントロール・コンピュータやアクチュエータなどで構成されるOPV操縦システムを「XU-L」に搭載し、上空においてパイロットが手動操縦から自動操縦に切り替え、自動操縦による飛行を行いました。自動操縦中はグラウンド・コントロール・システムからの多様な指示に従った経路飛行に成功するとともに、飛行制御設計の確認と課題抽出を行いました。
今後は、今般の飛行試験で得られた飛行制御データをもとに自動操縦機能の信頼性向上を図り、無人飛行艇の開発に取り組んでまいります。
OPV操縦による自動飛行試験の様子 [再生時間:1分33秒]
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