BUILT-IN DDモータ

世界最高クラスの小型高効率モータ開発に成功

JAXA宇宙探査イノベーションハブの共同研究に参画、事業化に向けた取り組みをスタート

2019年02月19日

新明和工業株式会社(本社:兵庫県宝塚市、取締役社長:五十川 龍之)は、この度、国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(以下、JAXA)宇宙探査イノベーションハブ※1に参画し、大学などとの共同研究を行った成果として、世界最高クラスの小型高効率モータ開発に成功し、試作機を製作しました。
同研究は、2019年3月で終了しますが、当社は、ここで得た知見を地上向けに転用し、一般産業分野での事業化に向けた取り組みを本格的にスタートいたします。

共同研究の中で、モータメーカーである当社は、エネルギーの損失を極力抑え材料の特性を生かした構造設計、組立、試作機の性能試験など、主にモノづくりの部分を担うことで、研究成果を具体化してきました。
また、今般のイノベーションハブの目的でもある、研究の事業化についても着手しており、本活動期間中に、共同研究の中で採用した吉川工業株式会社(北九州市)の『HIESコア』※2を搭載した真空用高速モータの試作機を納めております。

当社は、カスタムメイド対応の高精度モータの製作に特化しており、これらはハードディスクの検査装置の動力源として高いシェアを維持しております。 今後は、今般の共同研究の成果である「高効率」および「低発熱」を生かせる新領域を開拓し、ターゲットを絞ったうえでさらなるブラッシュアップを図り、2019年4月からは、一部カスタムメイドの受付を開始するなど、事業の拡大を目指してまいります。

  1. ※1「宇宙探査イノベーションハブ」は、国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)の支援を受け、様々な異分野の人材・知識を集めた組織を構築し、これまでにない新しい体制や取り組みでJAXA全体に宇宙探査に係る研究の展開や定着を推進しています。
  2. ※2『HIESコア』は、吉川工業株式会社が、ベクトル磁気特性技術研究所および日本金属株式会社と開発した超極薄電磁鋼板を特殊積層し量産化した高速高効率コアです。
世界最高クラスの小型高効率モータ
写真提供:JAXA

1.宇宙探査イノベーションハブで開発した小型高効率モータの特長

  1. 1質量が25g、出力50Wで連続運転が可能
  2. 2低速回転から高速回転、低出力から高出力の広範囲にわたって80%以上の効率
  3. 3毎分15,000回転以上の高速回転では広範囲にわたって85%以上の効率を達成
  4. 4発熱が極めて少ない

詳細:JAXAプレスリリース:
宇宙探査イノベーションハブの共同研究成果 ~世界最高クラスの小型高効率 モータ開発に成功~[PDF:452KB]

2.カスタムメイド受付対応予定当社製高効率モータ

型式 ステータ外径
B05HI ⌀50.8mm
B06HI ⌀65.5mm
  • 詳細仕様は別途お問い合わせください。

3.事業化のターゲット領域

超精密加工機 測定・解析装置 真空用高周波数モータ

4. カスタムメイド受付開始

2019年4月

5. 販売目標

1,000台/初年度

本件に関するお問い合わせ先

製品について

新明和工業株式会社 産機システム事業部
線処理機本部 自動機設計グループ

〒665-0052
兵庫県宝塚市新明和町1-1

報道機関の方

新明和工業株式会社 経営企画本部 広報・IR部

〒665-8550
兵庫県宝塚市新明和町1-1

以上

ご注意事項

このコンテンツに掲載している内容は、発表日現在の情報です。
これらの情報は、当社グループの事業戦略および組織の変更などにより、最新の情報と異なる場合がありますのでご了承ください。