研究開発

固定翼型無人航空機“XU-S”の研究開発

昨今、ホビーや撮影などの利用目的で「ドローン」と呼ばれる無人航空機の市場が拡大を続けており、更なる活用領域拡大に向け、長時間・高高度の飛行に耐える機体開発への関心が高まっています。

当社は数少ない国内完成航空機メーカーとして、観測・監視・通信などの幅広い分野で応用可能な固定翼型無人航空機の実用化に向け研究開発に取り組んでまいりましたが、このたび新潟市において試作機の初飛行に成功しました。

新潟市における実証実験(2019年10月9日~10日)

“XU-S(Experimental Unmanned / Utility aircraft by ShinMaywa)”と名付けた試作機を用いた実証実験を2019年10月9日~10日の2日間にわたり実施しました。本実験は、新潟市より補助金と飛行場所の提供を受けて実現したものです。

本機は翼幅6.0m、重量8.0kg、電動モータ・プロペラによる推進システムを備え、特に航続性能と積載性能に優れる設計を行っています。実験では高度100m、見通し範囲内で1時間を超える自律飛行を達成し、基本的な飛行性能を実証することが出来ました(動画参照)。

今後は、最大離陸重量20kg、ペイロード5kg以上、見通し外で4時間以上の滞空時間達成を目指して技術開発を続けてまいります。

固定翼型無人航空機“XU-S”

主要諸元
寸法
全長 2.5m×全幅(翼幅)6.0m×全高0.4m
飛行重量
8.0kg
材質
繊維強化複合材
操縦系統
無線操縦系統・自律操縦系統
電源系統
リチウムポリマー電池
推進系統
双発 電動モータ・プロペラ

無人航空機“XU-S”飛行試験 [再生時間:1分33秒]

“XU-S”の用途

  • 観測、監視などの情報収集
  • インターネット・携帯電話基地局の電波中継 など

“XU-S”用途概念図

地震・台風などの大規模な自然災害の予測・観測に加え、近年はゲリラ豪雨やPM2.5といった新たな気象現象に関するデータ収集の重要度も高まっています。これらを観測するには、長時間にわたって広範囲を迅速にカバーする飛行能力が必要となります。また過疎化に伴う山岳・海域などの飛行監視においても同様の性能が求められます。さらに情報通信分野では、通信網の未整備や寸断地域においてさまざまなシステムとの連接による通信中継が期待されています。

事業パートナーを募集しています

今般開発している技術は、上記分野以外にもニーズに応じて機体規模・推進システム・ペイロード搭載方法・離着陸/水システムなどを変更することが可能です。性能・ミッションに関するご要望や、共同開発に関するご相談を受け付けておりますので、以下担当部門までメールでお気軽にお問い合わせください。

新明和工業株式会社 無人航空機 問い合わせ窓口: info.uav@shinmaywa.co.jp