モノづくりの歴史

水中ポンプ Submersible Pump

1954年

当時製造していたポインターオートバイ用のエンジンを転用し、エンジンと発動機をセットにしたポータブル発電機を1953年に開発。同じころ「アメリカの自吸式エンジンポンプを共同で国産化しないか」という提案が国内メーカーから寄せられ、当社はエンジン部分を担当して開発に着手した。

  • 1954年 ポインター自吸式ポンプ第1号機 完成

    自吸式ポンプのエンジン開発を担当した布施工場(当時)は、ポンプ用エンジンの製作経験が乏しかったことから、オートバイのエンジン生産を担当していた鳴尾工場の技術指導を受け、開発に挑んだ。半年間、試行錯誤した後、初号機「ポインターシャイナ-」が完成。それからも改良を重ね、翌年には「ポインター」として量産を開始した。

    自吸式ポンプ初号機「ポインターシャイナ-」
    自吸式ポンプ初号機「ポインターシャイナ-」
  • 「自吸式ポンプ」トップシェアへ

    量産開始後は、積極的な営業活動と販売代理店の開拓が実を結び販売量が増加。代理店には担当者が駐在して修理も対応した。1957年にはポンプの生産が追い付かないほど需要が増加したため、外注していたポンプ部分も自社で担当し、一貫生産することになった。このころから競合製品も相次いで登場。これらに打ち勝つため、ユーザーのさまざまな要望に応えようと、30~40機種を開発。これが功を奏し、1963年には自吸式ポンプ分野で業界トップとなった。

  • 1964年 ステンバーグ・フリクト社(スウェーデン)と電動水中ポンプの製造に関して技術提携

    自吸式ポンプの評判を聞きつけたフリクト社から、同社の水中ポンプを日本でも拡販したいと販売提携の申し出があった。ただ、当社はメーカーであることから、販売を担うだけではなく、国産化するための技術提携を結んだ。同社製品を販売する一方で、同社の技術支援を受けながら、自吸式ポンプで培った知識や技術を生かして高性能な製品を開発するべく、同社製品の改良品開発にも取り組んだ。

    電動水中ポンプ
    電動水中ポンプ
  • 自吸式ポンプから水中ポンプへの転換

    フリクト社の水中ポンプを販売する中で、当時、同社製の水中ポンプは国産製品にはない自動接続装置を備えていたことから国内で注目を浴びた。これを機に、当社は自吸式ポンプから、需要が見込める土木や設備用の水中ポンプへと注力分野の転換を図った。

  • 1972年 水中コミニュートポンプ「CPC80」を開発

    初の当社設計による破砕機能を有した水中コミニュートポンプを開発。その後も用途や納入先に合わせた水中ポンプを創出し、 1975年には口径200~500ミリの水中ポンプをシリーズ化。下水処理場や雨水排水ポンプ場で威力を発揮し、好評を博した。

    大小さまざまな水中ポンプ
    大小さまざまな水中ポンプ
  • 水中ポンプから「流体」事業へ

    1970年代後半からは、水中ポンプ以外にも、下水処理場で使用される多様な製品をラインアップ。また、フリクト社との技術提携契約が終了した1978年からは、台湾やマレーシアなど海外への輸出も開始した。その後、景気悪化などの苦難を乗り越え、1992年には、将来に向けた市場拡大を見据えて「流体」事業の要として、兵庫県小野市に小野工場を設立。水中ポンプをはじめ各種製品の設計から組立、検査を担う同工場は、多様な製品を創出している。

  • 1995年 軽量水中ポンプ「NORUS®」開発

    浄化槽向けに、強靭、軽量、防錆を兼ね備えた水中ポンプ「ノーラス」の販売を開始。

    「NORUS®」
    「NORUS®」
  • 2000年〜 高効率・高通過性水中ポンプ
    「CNW」シリーズ開発(2005年)
    高効率・高通過性水中ポンプ
    ノンクロスクリュ®水中ポンプ
    「CNWX」シリーズ開発(2008年)

    営業からの要請に基づき開発したのが「CNW」シリーズ。新型ノンクロッグ羽根車の採用により、高効率性(省エネ)と高通過性の両立を実現し、下水道新技術推進機構の性能審査にも合格。当時は下水道予算の縮減により業績低迷が続いていたが、「CNW」は差別化製品として強みを発揮した。その3年後には同シリーズを進化させた「CNWX」を開発。通過粒経100%を維持しつつ高い省エネ性を実現した結果、販売は好調に推移。現在の主力製品となっている。

    「CNWX」
    「CNWX」
  • 2018年 高機能樹脂製水中ポンプ
    「e-NORUS」開発

    独自開発した運転制御と電極センサを採用し、業界で初めて同種類のフロートレスポンプで自動交互・同時運転が可能になった。これにより省スペース化と軽量化も実現。

    「e-NORUS」
    「e-NORUS」

これから

「SDGs」の掲げる「6.すべての人々の水と衛生の利用可能性と持続可能な管理を確保する」という目標の達成にも貢献できる水中ポンプ。今後も営業・工場・サービス部門が一体となって、下水道インフラを縁の下で支える当社ならではの高効率・省エネルギーを意識した製品およびアフターサービスを世界に向けて提供することを志向します。

これから

「SDGs」の掲げる「6.すべての人々の水と衛生の利用可能性と持続可能な管理を確保する」という目標の達成にも貢献できる水中ポンプ。今後も営業・工場・サービス部門が一体となって、下水道インフラを縁の下で支える当社ならではの高効率・省エネルギーを意識した製品およびアフターサービスを世界に向けて提供することを志向します。

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