!!今年度もご注意ください!!
車輪脱落事故防止についてのお願い
近年、ホイール・ボルトの折損等による大型車の車輪脱落事故が増加しています。
2020年度の大型自動車(車両総重量8トン以上のトラック又は乗車定員30人以上のバス)の車輪脱落事故の発生件数は131件(うち人身事故は0件)で、前年度に比べ19件増加・5年連続の増加傾向・統計史上最多件数となっております。特に11月から2月に87件(全体の約65%)発生しており、大型自動車の車輪脱落事故は冬期に発生する傾向にあります。
原因としまして、ホイール・ナットの不適切な締付け(トルク不足など)や、ホイール・ボルト及びナットの経年劣化が疑われるものが多くを占め、また車輪脱着作業後1か月以内での発生が76件(全体の約58.0%)を占めていました。
運行前やタイヤ交換作業等にあたっては、著しく錆びたホイール・ボルト、ホイール・ナット、ディスク・ホイールでは適正な締付け力が得られないため、点検・清掃を行っても錆が著しいディスク・ホイールや、スムーズに回らないボルト、ナットは交換が必要です。
車輪の脱落は、人命に関わる重大な事故を引き起こすおそれがあります。
つきましては、「車載の取扱説明書」や「トレーラのホイール・ナット締付け要領について」及び国土交通省のプレスリリースなどをご参照のうえ、以下の4点の徹底により事故の無いように運行をお願い致します。
- ホイール・ボルト及びホイール・ナットの錆や汚れの清掃、並びにエンジン・オイルの給脂錆が著しいディスク・ホイールや、スムーズに回らないボルト、ナットは使用せず交換
- ホイール・ナットの規定トルクでの締付け
- タイヤ(ホイール)交換後、50~100km走行後の増し締め
- 日常(運行前)点検での確認
*関連資料
- 国土交通省プレスリリース (2021 年10 月1 日付発行:冬用タイヤ交換時には確実な作業の実施をお願いします!~大型車の冬用タイヤ交換時期に向けて、車輪脱落事故防止を強化します~)
- トレーラのホイールナット締付け要領について
以上