新しい輸送のカタチ、SRC(Smart-Relay Container-system)の実証実験を釧路で実施
2026年06月18日
新明和工業株式会社(所在地:兵庫県宝塚市、代表取締役 取締役社長:槶原 敬士(くにはら たかし、新字体では「椢原」と表記)、以下「新明和工業」)は、この度、栗林商船株式会社(本社:東京都、代表取締役社長:栗林 宏𠮷、以下 栗林商船)、三ッ輪運輸株式会社(本社:北海道釧路市、代表取締役社長:栗林 定正、以下 三ッ輪運輸)と連携し、釧路港から本州へ就航しているRORO定期船※1を活用した、混載による海上輸送の実証実験を行いました。
- ※1 「RORO(Roll-On/Roll-Off)定期船:トラックやトレーラが船内に自走して乗船する船」
実証実験に至った背景
釧路市では、2024年12月に「釧路港将来ビジョン」を策定し、 “ひがし北海道を支える結節拠点になること”を物流コンセプトとして掲げ、現在道央圏に集中している物流について、道東は釧路港を物流拠点とする構想を描いております。 一方、新明和工業は、特装車事業で培ったノウハウを活かした新事業創出活動の一環で、国内物流の効率化を図るソリューションとして国内専用のコンテナ規格を用いた新たな輸送システム『SRC(Smart-Relay Container-system)』の検討を進めており、その効果を最大限発揮できる場を模索していました。業界研究を進める過程で、上記の釧路市の構想に着目し、今般の実証実験に参加した関係企業との連携を主導する立場として提案した内容が同市に認められ、実証実験が実現しました。
実証実験詳細

- 釧路港はフェリーの運航がなく、RORO定期船が運航しているが、トレーラによる大量輸送での利用が基本となるため、釧路港近郊で混載を行う必要があり、利用が進まなかった現状があります。
しかし、SRCを活用した効率的な混載が可能となれば、釧路港近郊での混載オペレーションが現実的なものとなり、混載トレーラをRORO定期船で釧路港から直接出港させることで、釧路港をひがし北海道の物流拠点として活用することができます。
今回実証実験を行った、荷積み、荷降ろしの流れ

- RORO定期船は、主に大量一括輸送手段として運用されていますが、「SRC個室コンテナ」の活用により、温度管理の異なる商品であっても、少量から混載輸送が可能となります。
- 手積みによる混載ではなく、コンテナ単位で混載を行うため、効率的な積み替えとトレーラの混載輸送を容易にします。
- 「SRC個室コンテナ」による混載で、商品の品質とセキュリティーをしっかり守ることができます。
SRC(Smart-Relay Container-system)とは
国内専用の輸送システムとして、新明和工業が現在検討を進めている新たな輸送方法。コンテナを輸送の最小単位として規格化することで、さまざまな輸送機器間の受け渡し作業が効率的に行え、スマートなリレー輸送を可能とします。
また、これまでにない小型車サイズのコンテナとトラックをラインアップしたことで、小口混載によるモーダルシフト促進のソリューションとしての活用も想定しています。
規格例
- 1SRCコンテナおよびSRCセミトレーラ

- 2SRCコンテナおよびSRCセミトレーラ

SRCトラック SRCトラック- 全長×全幅×全高:4.44m×1.9m×2.0m
- 最大積載量:3,000kg
- 緊締方法:ツイストロック方式
- 最大積載コンテナ数(混載も可能)
DRY TALL コンテナ 1個
DRY SMALLコンテナ 2個
COLD TALL コンテナ 1個
(最大積載コンテナ数を増加した車種(4トン、10トン車など)も検討中)
- 3SRC混載プラットフォーム
輸送に関するお客様の“お困りごと”をヒアリングし、SRCを活用した高効率輸送を織り込んだプラットフォームを現在検討中です。本プラットフォームに関しては、SRCの特性を発揮する提案に加え、現在使用されている当社製以外の関連システムとのAPI連携※2も想定しており、お客様が保有されているノウハウをそのまま活用することが可能です。
- ※2 API連携:インターネットを介して異なるソフトウェアやシステム・アプリケーション等の互いの機能やデータを共有するための仕組み


混載プラットフォーム イメージ画像(左)、コンテナの位置選択イメージ(右)
今後の予定
本実証実験において、AC100V電源対応の小型リーファーコンテナの稼働状況(コンテナ内の温度と湿度)および輸送した水産加工品の品質を確認するとともに、過去最小クラスの小型コンテナの載せ替えの作業性を確認いたしました。この実験結果をもとに、従来輸送方式とのコスト比較、SRC活用によるモーダルシフトの実現可能性の検討を行ってまいります。
特に北海道では、トラック輸送の継続性に課題があり、一部でモーダルシフトが推進されてはいるものの、温度管理が必要な商品のモーダルシフトに課題を抱える、苫小牧港⇔釧路港間において、個々に求められる温度管理下での混載輸送を具体化するべく、SRCの活用についても検討を重ねてまいります。
なお、従来仕様のトラックやトレーラを用いた方式とは輸送の流れや使用機器が大きく異なるため、具体化にはさまざまなパターンの検証が必要となります。当社の今般の実証実験の取り組みおよびSRCに関心を寄せていただける企業様とともに、具体的なケースに基づく実験を重ね、事業化を志向したく、“お困りごと”をお持ちの荷主企業様、物流企業様からのご相談、実証実験へのご協力に関するお声がけをお待ちしております。
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|---|---|---|---|
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| 実証実験まとめ・事業化検討 | |||
| 混載プラットフォーム検討 |
本件に関するお問い合わせ先
本取り組み内容に関して
報道機関の方
〒665-8550
兵庫県宝塚市新明和町1-1
以上
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