新明和グループでは、長期経営計画[SG-Vision 2030]において掲げる基本方針の一つとして、海外事業のさらなる拡大を推進しています。その中心となるのが、グローバル市場で活躍する営業部門や海外現地法人のメンバーたちです。

海外で働く駐在員が、異文化の中での働き方や価値観の違い、現地での挑戦やキャリアについて語ります。
2013年4月入社
産機システム事業部 線処理システム本部 営業部に配属
2023年4月から現職
入社11年目でShinMaywa (America), Ltd.に出向。
現在は、同社ジェネラルマネージャーとして勤務
以前から思い描いていた海外駐在への挑戦
産機システム事業部 線処理システム本部 営業部には、国内企業を担当するグループと、海外企業を担当するグループがあります。私は入社当初から、主にアメリカ企業を担当しており、出張で何度もShinMaywa (America), Ltd.を訪れていました。また、先輩方の多くが駐在を経験されていたこともあり、「いつか自分も」と常々意識していました。実際に内示を受けた際も、機会があれば行こうと以前から心に決めていたため、あまり迷うことなく受け入れることができました。
これまでの経験を活かした駐在業務 ―日本とアメリカをつなぐ架け橋として-
入社後、自動電線処理機の営業を4年間担当した後、同製品のサービスエンジニアとして6年間、保守に関する知識も身に付けました。この両方を経験していたこともあり、駐在先での業務内容は、日本で勤務していた頃と大きな違いはありませんでした。
ShinMaywa (America), Ltd.が販売する自動電線処理機のほとんどが日本の宝塚工場(兵庫県)で製造しています。お客様から寄せられる要望や改善提案については、産機システム事業部のソリューションビジネス部や技術部と連携しながら対応しています。販売に関する案件は営業部とも密に連携し、日本と現地をつなぐ役割も担っています。
一方、取り扱う製品が日本製であるため、イレギュラーなトラブルが発生した際は、日本に問い合わせなければなりません。しかし、時差の関係で日本が営業時間外の場合、すぐに確認が取れないことがあり、お客様にお待ちいただかざるを得ない場面が多いことについては、海外拠点ならではの難しさを感じることがあります。

駐在で芽生えたマネジメント意識
会社の成長について考えるようになりました。
ShinMaywa (America), Ltd.では、社長に次ぐ立場ということもあり、コミュニケーションを取る中、組織をまとめる力が求められていると感じています。現地採用メンバーの待遇の向上やモチベーションをいかに保つかも私たちの務めの一つです。日本にいた頃は、こうした管理職的な視点で考えることはあまりありませんでしたが、駐在を機にマネジメント力を高めなければという意識が芽生えました。こうした視点を持てるようになったことは、自身の大きな成長につながったと思います。
現地文化に触れながら築く関係性
現地のメンバーとは良い関係を築けています。私がチームの中では一番年下ですが、年齢に関係なく気軽に接してくれますし、日本から出張者が来た際には一緒に食事へ行くこともあります。
ShinMaywa (America), Ltd.の所在地であるアメリカ テキサス州のエル・パソはスペイン語圏の文化が身近にある地域なので、普段から簡単なスペイン語で挨拶をするようにしています。「ブエノス・ディアス(おはようございます)」や「アスタ・マニャーナ(また明日)」といった言葉を交わすだけでも、距離が縮まる感覚があります。
ただ、あえて苦労していることを挙げると「言語の壁」ですね。日常業務は基本的に英語で行っていますが、メンバーやお客様にはスペイン語を母語とする方も多くいます。本当に深いレベルで意思疎通を図ろうとすると、英語だけでは伝えきれない場面も少なくありません。今も試行錯誤を重ねながらコミュニケーションを取っています。
海外生活で出会う新たな魅力
アメリカでは、日本のようなお盆休みやゴールデンウィーク、年末年始といった長期休暇はありませんが、その分、自分でスケジュールを調整しながら休暇を取得します。業務との兼ね合いもあるので頻繁には難しいものの、3連休が取れたときは旅行を楽しんでいます。
これまでにアリゾナ州のセドナやユタ州からアリゾナ州にかけて広がるモニュメントバレーを訪れたほか、ルイジアナ州ニューオーリンズではオイスターやお酒を楽しみました。また、1週間ほどの長期休暇を取得できた際には、メキシコのカンクンを訪ねました。
アメリカに住んでいて良いと感じるのは、車でいろいろな場所へ行けることです。日本からの旅行では訪れる機会のない場所にも、週末の小旅行やロードトリップ感覚で足を運べる点は大きな魅力ですね。こちらでは、車で3時間程度の移動なら「近い」と感じるようになりました。

また、エル・パソには現地の日系企業駐在員を中心とした「日本人会」があり、私も交流の場に参加しています。活動内容は運動会や餅つき大会などのレクリエーションが中心で、こうしたイベントを通じてコミュニティを広げることができます。他社の駐在員から、それぞれの会社の制度や生活の様子といった情報が得られるのも面白いですね。海外で働く仲間とのつながりが持てるとても貴重な機会となっています。
チャンスをつかみ、成長への一歩を
海外駐在の経験は、若いうちであれば、自分のキャリアを考えるうえでとても大きなチャンスだと実感しています。誰もが経験できるものではありませんし、日本では得られない経験や視点を身につけることができ、私自身、圧倒的に成長できる機会を得られました。
一方で人生設計という観点では、駐在勤務は簡単に決断できるものではありません。私は「指名されたら行こう」と決めていて、家族も応援してくれたので決断できました。いざ、会社から打診があった時になって慌てて考えるのではなく、普段から海外駐在の可能性を意識し、その上で自分なりのキャリアプランやライフプランを考えておくことが大切だと思います。また、想定外の出来事が起こる可能性に備えて、フィジカルとメンタルの両面を鍛えておくことも重要です。
海外勤務を志している後輩には、チャンスがあればつかみ、前向きに挑戦してほしいと考えています!




