世界初 自動車市場向け 多芯静電シールドドレイン線加工機を開発
2026年02月27日
新明和工業株式会社(本社:兵庫県宝塚市、代表取締役 取締役社長 五十川 龍之)は、このたび、自動電線処理機の新製品「多芯静電シールドドレイン線加工機『SS21』」を開発し、2026年3月1日から販売を開始します。
今般開発した「SS21」は、多芯静電シールド線では世界初※1となる「測長」「切断」「シース(絶縁体)ストリップ」「ドレイン線への熱収縮チューブ加工」「ドレイン線ストリップ」といった一連の加工を全自動で行える点が特長の加工機です。
これらの全工程を両端に適用した場合、最速17秒で完了します。
- ※1「世界初」の根拠について:世界の自動電線処理機に関する既報道内容確認、および競合他社に関する動向把握に基づく(「多芯」かつ「静電シールドドレイン」の自動加工に限る)。

開発の背景
近年、自動車市場では、予防安全性能の向上やさらなる電動化、電子化が求められ、1台の車に搭載されるセンサーや電子機器の数が増加傾向にある中、車内ノイズが増加するという課題が生じています。それに伴い、信号を正確に伝達する耐ノイズ性に優れた多芯静電シールド線の需要も増加しています。
従来、多芯静電シールド線の加工工程において「切断・シースストリップ」の自動化は図れていましたが、近年の需要増に対応するべく、それ以降の全行程の自動化を実現する新たな加工機開発に期待が寄せられていました。
このような要望に対し、新たに特許を取得した独自技術を用いて本機を開発したことで、これまで多芯では困難とされてきた「ツイスト状態の芯線の直線化矯正(ほぐし)」「ドレイン線とコア線の分離」「熱収縮チューブの自動装着と高速熱収縮処理」といった工程の自動化を実現、また、独自構造の採用や搬送技術と組み合わせることで、一連の工程をワンストップで自動化することに成功いたしました。
当社は、今年で線処理機事業開始から70年を迎えるパイオニアとして、今後も市場のニーズに応える新たな技術開発と充実したアフターサービスの提供を通じて、お客様の生産性・品質向上に貢献してまいります。
新たに取得した特許
- 特許番号:第7429329号(登録日:2024年1月30日)
- 特許番号:第7495519号(登録日:2024年5月27日)
- 特許番号:第7535599号(登録日:2024年8月7日)
- 特許番号:第7578717号(登録日:2024年10月28日)
- 特許番号:第7751128号(登録日:2025年9月29日)
1.多芯静電シールドドレイン線加工機「SS21」の特長
- 1 束状態の多芯静電シールド線に対して、「測長」「切断」「シースストリップ」「ドレイン線への熱収縮チューブ加工」「ドレイン線ストリップ」「ドレイン線カット」「排出」といった一連の加工を全自動で行うことが可能
- 2工程単位で詳細設定が行えるステーション構造の採用により、高精度な加工が可能
- 3独自機構と各種センサーの採用により、ドレイン線の選別から熱収縮チューブの高精度な加工を実現
- 4U字搬送の採用で、両端の連続加工が可能

2.受注開始日
2026年3月1日
3.供給開始予定日
2026年6月1日
4.価格
約3,000万円(標準仕様/税別)
5.主な販売先
ワイヤーハーネスメーカー
6.販売目標
年間30台(2028年度)
7.諸元(標準仕様)
| 名 称:型 式 | 多芯静電シールドドレイン線加工機 「SS21」 |
|---|---|
| 製品排出サイクル | 標準17秒(加工条件により増減あり) |
| シース外径 | φ3~6mm |
| コア線芯数 | 2~4芯 |
| シールド種類 | 縦添え金属箔シールド |
| ドレイン線種類 | 撚り銅線 |
| 寸法 | 幅3,250×奥行2,650×高さ1,850mm |

【参考】多芯静電シールド線とは
複数の電線(芯線)をまとめて、これを金属の被覆(シールド)で覆うことで対ノイズ性を付与したケーブルのこと。
金属箔で構成される「静電シールド」には、外からの静電ノイズを防止する役割がある。 「ドレイン線(ワイヤ)」は、シールドに密着する形で配置され、シールドが受けた静電ノイズを接地(アース)に逃す役割がある。
本件に関するお問い合わせ先
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