流体事業部とは
新明和工業の流体事業部は、主に3つの業務に分かれています。
1つ目の「街を守る仕事」では、気候変動によるゲリラ豪雨による河川の氾濫や家屋への浸水から人々を守るため、
ハード・ソフト一体となった防災対策に貢献しています。
2つ目の「暮らしを支える仕事」では、マンホールポンプシステムなどの製品を通じて、
下水道の普及・維持管理に寄与。快適な暮らしを支えています。
3つ目の「自然に還す仕事」では、下水道の役割が進化し、汚水の浄化や資源の活用が求められる中で、
私たちの製品が生活環境の向上に貢献しています。
流体事業部の多彩な製品は、こうしたさまざまな場面で活躍し、
持続可能な社会の実現に貢献しています。


Protect the city
街を守る仕事
ゲリラ豪雨・雨水対策に貢献


最近の記録的な豪雨により、日本各地で洪水が発生し、その影響はまだ記憶に残っています。この経験を踏まえ、水害対策が全国的に進められています。特に、局地的な豪雨や高潮によってポンプ室が水没し、排水機能が失われる事例が増えています。そこで、小型で過酷な環境に耐える水中ポンプの重要性が高まっています。
私たちは、陸上でも水中でも使える水陸両用ポンプを開発しました。このポンプは、津波などの災害時にも高い性能を発揮し、「人々の暮らしを守る」という私たちの強い思いを形にしています。
排水施設の排水量を決める際には、過去の降雨量データが重要です。以前は「3年確率」を基準にしていましたが、今では「5年確率」や「10年確率」が一般的です。過去10年の降雨データを基に算出される排水量は相当なものですが、それを超える降雨があった場合には「想定外の豪雨」と呼ばれます。
私たちの強みは、顧客のニーズに応じた最適な提案を行うことです。現地の状況を考慮し、どのポンプをどこに設置すれば最適な排水能力を発揮できるかを検討します。
また、潮位変化を考慮したトータルな設備提案も行います。ポンプメーカーでありながら、時にはポンプを使わない提案をすることもあります。
Support life
暮らしを支える仕事
生活排水の理想的な流れを見つめ続ける


マンホールは、街中でよく見かける重要な施設で、生活排水の点検を行う「人の穴」としての役割があります。
日本の下水道法では約75メートルごとに設置が求められ、自治体ごとに多く存在しています。私たちの技術は、これらのマンホールにおいて活用されています。
生活排水を下水処理場に送る際、高い場所から低い場所へ自然に流れるのが理想ですが、地形によっては排水を高い位置に移動させる必要があります。マンホールポンプは、その役割を果たします。
汚水を集めるマンホールポンプでは、異物が混入するため、通過性が最も重要で、かつコンパクトでコストを抑える必要もあります。私たちは「改良ノンクロッグ型ポンプ(CNWX)」を開発し、効率と通過性を両立させました。
さらに、2000年には業界初のマンホールWeb監視システムを導入。これにより、ポンプの稼働状況を常に監視し、異常を早期に発見できるようになりました。IoT技術を活用し、予防保全の取り組みも進めています。これにより、マンホールポンプシステムは地域の暮らしを支えています。
Give back to nature
自然に還す仕事
水を未来につなげる


生活排水は、最終的に下水処理場で処理され、美しい川や海へと還されます。まず、家庭からの排水は下水管を通って下水処理場に送られ、大きな異物が沈砂池や除塵機で取り除かれます。次に、沈殿池で小さな異物を取り除き、活性化したバクテリアによって汚物を分解する生物処理が行われます。分解された汚物は沈殿し、消毒された上澄み水が川や海に放流されます。沈殿物は汚泥として引き抜かれ、再利用されます。このプロセスを最適化するために、私たちの技術が活用されています。
私たちは、中小規模の下水処理場向けに水中ポンプやスクリーン、撹拌機など多彩な製品を提案し、設計から運営までの最適なパートナーとして成長してきました。特に、自社開発の製品を多く持ち、品質の均一化や製品間の相性を重視した提案が評価されています。
また、私たちは水中ポンプのメンテナンスを容易にする「着脱装置」を開発し、作業効率を大幅に向上させました。省エネ技術も進化しており、ノンクロッグタイプの水中ポンプ「CNWX」は低出力で効率的に水を吐き出します。今後は、再利用や資源化を視野に入れた新たなエネルギー創出に向けた取り組みも進めていきます。これにより、循環型社会への貢献を目指しています。
Strengths of the Fluid Division
流体事業部の強み
開発から製造、施工、メンテナンスまで一貫対応


マンホールポンプ国内トップシェア


Job introduction
職種紹介
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設計開発
設計開発は、新製品の設計から開発、そして既存製品やサービスの改良を担います。専門知識を駆使することで、高品質で信頼性の高い製品やサービスを具現化し、お客様へ提供します。
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加工
加工は、製品の部品を切削、成形、研磨などの技術を駆使し、原材料から特定の形状に仕上げ、製品の基盤を作り上げます。
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組立
組立は、さまざまな部品を組み合わせ、各工程ごとに動作確認や調整を行い、チームで設計仕様通りに製品を形にします。
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生産技術
生産技術は、製品の製造方法を改善し、効率的な生産を実現します。新しい技術の導入や工程の見直しを通じて、品質の向上とコストの削減を目指します。
- インタビュー
- 2008年入社 S.T.さん >
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生産管理
生産管理は、製造計画を立てて実行し、資源を最適に配分します。生産効率を高め、納期を守ることで、お客様の満足度を向上させます。
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品質保証
品質保証は、製品が定められた品質基準を満たしていることを保証します。製造工程の検査で不良品を削減することや、納品後もお客様へ安心や満足を保証する役割を担います。
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施工管理
施工管理は、製品を設置する建設現場での作業を監督し、品質と安全を確保します。お客様や協力会社とのコミュニケーションを通して、円滑な工事の進行を支えます。
- インタビュー
- 2022年入社 K.H.さん >
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技術営業
技術営業は、製品の技術的な特長をお客様に伝え、最適な提案を行います。お客様のニーズを理解し、信頼関係を築くことで、長期的な取引を促進します。
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営業
営業は、国や地方自治体、民間企業などに向けた提案営業を行います。設計開発や施工管理部門などと密に連携することで、お客様の要望に応える役割を担います。
- インタビュー
- 2021年入社 M.Y.さん >
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人事総務
人事総務は、社員の採用や育成、評価を行い、組織の活性化を図ります。働きやすい環境を整え、企業文化を育むことを目指します。
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経理
経理は、財務管理や会計業務を担当し、企業の経済的な健全性を維持します。正確な財務報告を通じて、経営の判断を支え、透明性を確保します。
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資材調達
資材調達は、製品に必要な原材料や部品をサプライヤーから購入します。生産計画通りに製品を作ることができるよう、購入する原材料や部品のコスト管理や品質管理、納期管理などを担います。