流体(水処理機器)

IoTとAIを活用したターボブロワ遠隔監視サービス"KNOWTILUS"を開発

- ターボブロワの安定運転をサポートし、省人化を実現 -

2019年07月29日

新明和工業株式会社(本社:兵庫県宝塚市、取締役社長 五十川 龍之)は、このたび下水処理・工場排水処理のばっき用途で使用するターボブロワ「TurboMAX」の遠隔監視サービスを開発し、9月1日から販売を開始します。

近年、少子高齢化による労働力不足への対応や労働環境の改善など、多くの業界・業種でさまざまな取り組みが実践されています。生産工場における排水処理施設や下水処理場なども同様で、運転管理や維持管理における人手不足への対応や業務の効率化・省人化が喫緊の課題となっています。

今回開発したターボブロワ専用の遠隔監視サービスは、国内ではじめてターボブロワの遠隔監視サービスにAIを搭載することで、懸案の設備管理業務における人手不足の解消や予防保全による安定稼働を実現する一助となる仕組みです。

本サービスを利用することで、ターボブロワの運転状態や設定内容をインターネット経由で確認できるため、現場から離れた遠隔地でも状況を把握することができます。万一、ターボブロワに不具合が生じた場合は、あらかじめ登録したメールアドレス宛にエラー内容と対処方法が通知されるため、機器停止による設備のダウンタイム短縮に寄与します。また、AIを活用した運転データの分析により、予防保全や突発的トラブルの回避にも貢献します。

本開発では、ソフト部分の開発をソフトバンク株式会社に委託し、Microsoft Azure の IoT サービスを活用したプラットフォーム上に構築しました。Microsoft Azureを基盤としていることや、SSLによる通信の暗号化により、セキュリティー性の高いサービスの提供が可能となりました。

当社は、製品・サービスを通じた社会貢献を旨としております。ターボブロワや遠隔監視サービスのみならず、高効率性と高通過性を兼ね備えた水中ポンプや高効率ミキサを提供するなど、水処理機器の省エネルギー化に向けた製品の開発に注力するとともに、製品のライフサイクルをサポートするべく、新たにIoTやAIを積極的に取り入れたサービスの開発にも注力しています。これからも、各種水処理機器のさらなる高度化を具体化することで、社会に貢献してまいります。

なお、本サービスは8月6日~9日の間、パシフィコ横浜で開催される「下水道展 '19横浜」に出展予定です。

  • "KNOWTILUS"は 新明和工業の登録商標です。KNOW(わかる)+NAUTILUS(オウムガイ=長寿命)の造語です。
  • "TurboMAX"は、TURBOMAX Co., Ltd.の商標または登録商標です。

1. 特長

① IoTによるターボブロワの遠隔監視

ターボブロワに表示される画面をパソコンやスマートフォンにも表示できます。トレンドグラフで過去の運転状況を閲覧できるなど、運転データの「見える化」により、ターボブロワの安定稼働をサポートします。

② エラー発生時のメール通知

警報やエラーが発生した際は、事前に登録した関係者にメールで通知されます。メールでは、詳細なエラー内容と初動対応を知ることができ、異常の早期発見によるターボブロワのダウンタイム短縮が実現できます。

③ 日報・週報・月報の帳票自動作成機能を搭載

ターボブロワの運転状態を記録する帳票出力機能を搭載しています。日付を選択するだけで容易に帳票を作成できます。

④ 直感で簡単に操作できるトレンドグラフ

トレンドグラフでは時間軸を選択でき、マウスのホイールを用いて簡単に拡大・縮小できます。また、エラー発生個所はトレンドグラフ上部に表示されるため、エラーの原因を迅速に追究できます。

⑤ 死活回線の自動検出により、運転データの欠損を防止

データに欠損が生じないように、通信障害や通信不良による回線の死活を自動で検出します。

⑥ 万全なBCP対策とセキュリティー対策

災害発生時に回線が遮断された場合、ターボブロワの運転データはIoT端末に保存され、回線が復旧次第、クラウドにデータが送信されます。

⑦ IoTとAI・機械学習を融合した予防保全の提供

クラウド上のデータを用いたAI・機械学習でターボブロワの安定運転をサポートします。

⑧ その他

  • 通信方法
    1. 1ターボブロワ-IoT端末 ・・・Modbus通信
    2. 2IoT端末-クラウド ・・・携帯電話網(3G/4G回線)
  • セキュリティー

    SSLによる通信の暗号化、IoT端末への侵入対策、WEB画面でのログイン対策

  • 適応機種

    当社製ターボブロワの全てに対応(後付けも可能)

2.主要販売先

下水・排水処理場、生産設備

3.販売・サービス開始日

2019年9月1日

プロモーション動画はこちらからご覧いただけます。

ターボブロワ遠隔監視サービス"KNOWTILUS" [再生時間:3分59秒]

ソフトバンク株式会社のプレスリリースはこちらからご確認いただけます。

本件に関するお問い合わせ先

報道機関の方

経営企画本部 広報・IR部

〒665-8550
兵庫県宝塚市新明和町1-1

製品について

流体事業部 事業企画部

〒230-0003
横浜市鶴見区尻手3-2-43

以上

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