応え、創造し、
挑戦し続けた100年

新明和工業株式会社は、2020年に川西機械製作所飛行機部の設置から起算して100周年を迎えます。
時代のニーズに応え、社会の発展とともに歩んできました。
主要製品がどのように生まれ、発展してきたのか、その軌跡を紹介します。

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新明和工業株式会社は、
2020年に
川西機械製作所飛行機部の設置から起算して
100周年を迎えます。
時代のニーズに応え、
社会の発展とともに歩んできました。

主要製品がどのように生まれ、
発展してきたのか、
その軌跡を紹介します。

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飛行艇

飛行艇 飛行艇

世界最⾼⽔準
海・空・陸をつなぐ

飛行機と船の両方の特徴を持ち、陸上だけでなく海面でも離着水できる飛行艇。100年にわたり受け継がれてきた技術者たちの熱意によって、世界最高水準の名機を世に送り出し続けています。

飛行艇の
あゆみ
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創業期

航空機の製造・開発に関する実績が認められ、当社の前身である川西航空機は1928年に海軍の指定工場となり、終戦に至るまで、3,000機近くの水上機と飛行艇を設計、製造した。

海軍九七式飛行艇 初飛行

二式飛行艇 初飛行

長大な航続距離を持ち、戦中から終戦にかけて、哨戒機や輸送機として活躍した。

航空機の製造禁止 / 解禁

終戦と同時に航空機の製造が全面禁止に。1949年、「新明和興業株式会社」(1960年 現社名に変更)に生まれ変わった当社は1952年に製造が解禁されると、機体と発動機のオーバーホールから航空機事業を再開。

オーバーホールの様子

新型飛行艇の開発に着手

当時の社長の特命で航空委員会が設けられた。川西時代を含め、既存の飛行艇は「波浪に弱い」という弱点があり、「耐波性がよく、荒海での離着水が可能な飛行艇を開発できれば、新たな用途が開けるだろう」と考えた。そこで、波高3mの荒海でも離着水可能な飛行艇を目標に掲げ、開発に着手。

新型飛行艇の基礎設計が終了

最大の課題である3mの荒波への着水を可能にするべく「水上滑走中の飛沫を消す」ために「溝型波消装置」を4年掛けて開発、第二の課題であった「荒海への安全な離着水」のため、極低速飛行を実現する「高揚力装置」の開発によりSTOL(Short Take Off and Landing)性を確立し、基礎設計を終了。

風洞実験中の飛行艇木型模型
溝型波消装置

「UF-X(PS-1型航空機)」を用いた実証実験

政府から発注を得るため、新型飛行艇が対潜哨戒機として最も有効であるとPR活動を行ったところ、海上自衛隊とアメリカ海軍がその技術に着目。1960年には防衛庁(当時)の方針として新しい対潜哨戒機の開発に関する方針が決定し、1962年には、アメリカ海軍を通じて供与されたグラマン社製アルバトロス機を「UF-XS」に改造し、実験飛行艇による新技術の実証を行った。実験飛行は海上自衛隊で1964年まで行われ、優れた耐波性が確認された。

グラマン・アルバトロス機を改造した「UF-XS」

新型飛行艇「PX-S」契約締結

「UF-XS」の実験飛行の成功が認められ、当社は防衛庁と新型飛行艇「PX-S」開発第1号機に関する契約を締結。1967年には初飛行に成功した。

初飛行で海から離水する「PX-S」

「PX-S(PS-1型航空機)」
海上自衛隊の制式機に採用

試験飛行などが重ねられた後、「PX-S」は海上自衛隊の制式機として承認され、「PS-1型航空機」と命名。1979年まで対潜哨戒機として、23機が活躍した。

「PS-1」水上滑走

水陸両用飛行艇「PS-1改(US-1)」を受注

「PX-S」成功の見通しがついた段階から、その性能を生かした多用途化の一つとして、海難救助機の開発に取り掛かっていた矢先の1973年、「PS-1」を母機とし、これを水陸両用飛行艇へと改造開発した新型機「PS-1改」第一号機を防衛庁(当時)から受注した。
救急搬送には、陸上への着陸が必須となるため、「脚」を取り付けることが最も重要な開発のポイントだった。実証実験を何度も繰り返し、1974年10月に初飛行に成功。海上・陸上、いずれからも離発着が可能な水陸両用飛行艇が完成し、翌年3月、「US-1型救難飛行艇」として防衛庁に初号機を納入した。

「US-1」初飛行
「PS-1改(US-1)」の内部

「US-1A型救難飛行艇」を製造

「US-1」の7号機目から、エンジンの出力をパワーアップし、機体名称も「US-1A型救難飛行艇」に改称され、その後、2005年までに20機を防衛庁に納めた。

離水する「US-1A」最終号機

「US-1A改」開発決定、当社が主契約者に指名される

「US-1」の開発から約20年経った1996年10月、当社に主契約会社指名の通知が届き、川崎重工業㈱、日本飛行機㈱等も参画したプロジェクト「US-1A改設計チーム(US-1A Modification Engineering Team:通称USMET)」が編成され、基本設計と開発に着手した。「改造開発」の位置づけであったが、「離着水時の操縦性改善」、「搬送者の輸送環境の改善」、「洋上救難能力の維持向上」という3大課題をクリアしなければならず、新規開発に匹敵する開発過程があり、関係者の血のにじむような苦労と努力の結果、基本設計を完了させた。

USMETメンバーによる打ち合わせ

「US-1A改」初飛行試験を実施

基本設計が完了した後、USMETメンバーは各社に戻り、担当部位の詳細設計とモノづくりを行った。各社で製造された部位を甲南工場で組み立てた初号機が完成した。2003年4月に「US-1A改ロールアウト式典」を実施し、同年12月に初飛行試験を行い、無事成功した。

「US-1A改」試作1号機

「US-1A改(US-2型救難飛行艇)」防衛庁に納入

「US-1A改」は、2004年3月に試作1号機、12月に2号機と続けて防衛庁に納入した。その後、同庁による技術・実用試験を経た後、名称を「US-1A改」から「US-2型救難飛行艇」に改め、防衛大臣の部隊使用承認を得て、2007年3月に正式に部隊配備された。

海から離水した「US-2」量産初号機

これから

「US-2」は世界で唯一波高3mの外洋での離着水が可能な性能を備えており、インドをはじめ、諸外国からも注目を浴びているほか、新たな用途として火災消火や延焼防止を目的とする「消防飛行艇」の研究も進めており、さらなる活躍が期待されています。

消防飛行艇(イメージ図)

自動電線処理機

自動電線処理機 自動電線処理機

時代に応える装置開発
⽣産性向上に貢献

1956年のワイヤーストリッパーから始まった新明和の自動電線処理機開発。品質の高い加工技術で、自動車や家電などさまざまなメーカーから高い信頼と評価を得ています。

自動電線処理機の
あゆみ
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大手電気器具メーカーからの依頼を受け、1956年、国内初となるワイヤーストリッパーが誕生。

カムリンク式

経済成長とともに、家電や自動車生産台数が急増し、これらに組み込まれる電線加工に必須の自動電線処理機の需要も増加。お客さまの要求に応える中で、多様な関連装置もラインアップに加わり、主力製品へと成長。

ローラーフィード方式

マイコン操作によりローラーで電線を送給する両端端子打機。片ヨリ、片ハンダ付をシリーズ展開。

マイコン操作によりローラーで電線を送給するワイヤーストリッパー。

DCサーボ直交

新たにサーボ制御を搭載したことで、電線加工の位置決めの精度が格段に向上。

インターネットの急速な普及を背景に、ノートパソコンや携帯電話といったコンパクトな電子機器に使用される極細電線・短尺加工に対応する機種を開発。また、このころ、自動車向けワイヤーハーネスの海外市場開拓も本格的に開始。

ACサーボ直交
細線用両端端子打機 「TR201」開発(2000年)/両端端子打機 「TRD301」開発(2003年)

より高速、高精度な加工を実現。最速0.85秒で加工が完了。

「TR201」(民生用品市場向け)
「TRD301」(自動車市場向け)

ベルトフィード旋回式
両端端子打機 「TRD510」開発(2015年)

新開発の制御装置・サーボモータを採用し、加工の精度と速度が一層向上。加工に掛かる時間は最速でわずか0.72秒(TRD510)。また、全面安全カバーなども標準装備し、安全性も向上。

これから

エレクトロニクスの進化や自動車の電動化が進む中、「電線加工機の総合メーカー」を目指し、IoT(Internet of Things)の取り込みをはじめ、画期的な製品開発に取り組んでいきます。

機械式駐車設備

機械式駐車設備 機械式駐車設備

画期的なソリューションの提供
駐⾞場不⾜を解消

都市のカーライフを支える駐車場。社会の発展とともに複雑・多様化するニーズに応え、土地の特性に合わせ、パーキングのライフサイクルすべてにおいて最適なソリューションを提供しています。

機械式駐車設備の
あゆみ
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乗用車の普及に伴い、路上駐車が困難になってきたことに着目し、タワー型の駐車設備を開発したのが始まり。

垂直循環方式立体駐車設備「ロータリパーク」納入

旧三和銀行(現在の三菱UFJ銀行)本八幡支店(千葉県)に16台を収容できる装置を納入。

納入に向け、当時の機械製作所宝塚工場に試作機を建設した

多段方式駐車設備「Zパーク」納入

2段式を導入することで収容台数が2倍に。

北海道札幌市の狸小路商店街に第1号を納入

地下式機械式駐車設備のニーズが増加全国の都市部発展による貸しビル建設ラッシュに伴い、地上での駐車スペースの確保が困難となり、地下が注目されるようになった。

多層循環方式駐車設備(箱形循環式)
「トランスパーク®」開発、水平循環方式駐車設備「クロスパーク®」開発

「トランスパーク®」
「クロスパーク®」

機能性+デザイン性が求められる時代に80年代に入ると、バブル経済の影響で機械式駐車設備の設置件数が急増。省スペースや安全性、操作性に加え、デザイン性も採用を決める重要な要素に。

「ニューロータリパーク」納入

機器やセンサーを埋め込むことで誤作動を防ぎ、安全性がさらに向上した。また、「車の倉庫からロビーへ」を合言葉に、車の乗り入れ部分や外装のデザイン性を高めた結果、機械式駐車設備では初のグッドデザイン賞を受賞。

エレベータ方式が主流の時代へマンションブームの到来で、機械式駐車設備の稼働時の騒音や振動問題を解決する機種として、エレベータ方式の採用が増加。

エレベータ方式駐車設備「エレパーク®」開発

パレットに載せた車両を、中央のエレベータ機能で昇降させ、左右の駐車棚に収容するタイプ。当時は業界最速の「分速最大120m」を強みに、速やかな入出庫を実現。

ET-A型

初号機から改良を重ね、現在も高い耐震性、バリアフリー、電気自動車への充電対応など付加価値を高めながら、主力製品として活躍中!

ET-F型

「ループパーク®」開発

全てのパレットが設備内を自由に移動し、車両の出入口の位置と数を自由に決められる新製品。設備前面の空地スペースを最小限に抑えられるため、これまで設置が困難だった狭小地や旗竿地などにも据付可能。

これから

車の自動運転化や電動化といった技術革新が進む中、「人と車の未来をつなぐ駐車場総合メーカー」を目指して、時代に合った付加価値の高い製品・サービスの創出に取り組んでいきます。