航空旅客搭乗橋自動装着システムを開発

効率的な空港運用に向けて、主要大型国際空港において国内では成田国際空港が、
海外ではチャンギ空港で世界初導入

新明和工業株式会社(本社:兵庫県宝塚市、取締役社長:五十川 龍之)は、このたび、航空旅客搭乗橋の自動装着システムを開発し、成田国際空港とチャンギ空港から受注しました。両空港へは、2019年2月に納入する計画です。

今回開発した自動装着システムは、航空旅客搭乗橋が、航空機のドア(乗降口)の10センチメートル手前まで自動で接近するのが特長で、世界で初めて当社が実用化しました。2つのカメラ、画像処理装置とレーザー距離計で構成するこのシステムは、人工知能(AI)を活用したもので、航空機のドアの100センチメートル手前までの接近が限界だった従来の自動走行システム(プリセット走行)と比べて、航空機に自動で近づける距離を大幅に短縮しました。これにより、オペレーターの技量が不要となり、未経験者でもボタン一つで精度の高い装着操作ができるようになりました。国内の空港運営で課題となっている「人手不足」「操作訓練時間の短縮」に加えて空港施設における重要課題の一つである「定時運行率向上」の一助となることが期待できます。

今般、成田国際空港とチャンギ空港からの受注に先駆けて、当社では、2015年10月から徳島阿波おどり空港で本自動装着システムの実証実験を行ってきました。数千回以上に及ぶ検証の結果、安全性の確認ができたことから、この度の両大型国際空港での採用に至りました。なお、徳島阿波おどり空港では、実証実験終了後も引き続き、本システムを使用されています。

自動装着システムを装着した航空旅客搭乗橋(徳島阿波おどり空港)自動装着システムを搭載した航空旅客搭乗橋(徳島阿波おどり空港)

◆当社の強み:チャンギ空港(シンガポール)で「99.95%の稼働率」を維持、東南アジアではトップシェア
当社は、1969年に国産初の航空旅客搭乗橋を東京国際空港へ納入したパイオニアで、これまで、世界60カ国以上の空港に、のべ1,000基以上の製品を納入しています。近年は、シンガポール、タイなど東南アジアでの採用が拡大しており、現在、同地域ではトップシェアを誇ります。とりわけシンガポールのチャンギ空港では、現在稼働している218基全てが当社製でこれらのメンテナンスも当社が請け負っています。同空港の「99.95%の稼働率」という厳しい条件をクリアし続けている実績に裏打ちされた業務品質で、先般も大阪国際空港・関西国際空港向けに100基受注するなど、国内外の主要な空港施設会社から信頼を得ております。

今後も、東南アジアをはじめその他アジアの未参入国への進出も視野に入れて活動するとともに、空港施設が抱える課題に応えることで、空港の稼働率向上に寄与する製品開発に努めてまいります。

1.自動装着システム


【航空旅客搭乗橋による航空機のドア位置検出方法】 

① 航空旅客搭乗橋の先端である「キャブ」の内側に、「ドア検出用カメラ」を搭載。航空機のドアを撮影することで装着の目標ポジションを検出。

② 航空機ドアの約1メートル手前で停止し、「ドア検出用カメラ」で再度ドアを撮影することで、目標ポジションとの誤差を修正

③ 「②」と同時に、同じく「キャブ」の外側に搭載した「AIカメラ」でも撮影を行い、両方の画像を用いて「AI画像処理装置」により航空機のドア位置を特定することで、高精度の検出を実現



【特長】

① 航空機ドアの10センチメートル手前まで航空旅客搭乗橋を自動で走行させることが可能

② ボタンを一つ押すだけで「①」の操作が行えるため、未経験者でも技術研修を受けることなく精度の高い装着操作が可能

③ ディープラーニングにより、天候や環境の変化を学習するため、使用するほど精度が高まる。また、導入時に設定していない航空機の就航についてもディープラーニングを経ることで対応可能


航空旅客搭乗橋自動装着システム概要
航空旅客搭乗橋自動装着システム概要

※PBB=航空旅客搭乗橋

【仕様】

操作・方式 ボタンを押している間のみ航空機ドアの手前10cmまで自動で走行するデッド・マン方式を採用。それ以降の操作はオペレーターによる手動操作となります。
安全確認 塔内・エプロン上の安全および航空機(エンジン含む)の衝突回避は、従来通りオペレーターの目視確認が必要となります。
適用機種 受注時に決定した対象機種が適用機種となります。適用機種以外は別途セットアップが必要となります。
動作環境 暴風雨・濃霧および降雪等で航空機ドアが見えにくい、または見えない場合は手動での運用となります。

2.自動装着システム実証実験概要

場所 徳島阿波おどり空港
協力機関 ・徳島空港ビル株式会社
・株式会社エアトラベル徳島
・日本航空株式会社
・全日本空輸株式会社
期間 2015年10月~2018年3月
実験機種(航空機の種類) B767、B737、E170、A320、A321
自動装着システム導入基数 3基(同空港すべての航空旅客搭乗橋に搭載)


関連サイト:
航空旅客搭乗橋

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