ものづくりと飛行がつながるWorkshopエリア
次世代航空機の研究開発を担うUAV開発課では航空に関わる実践的でグローバルな視点を培うことを目的として、様々な視察活動を積極的に行っています。なかでも、毎年7月下旬に米国ウィスコンシン州オシュコシュ・ウィットマン空港で開催される「EAA AirVenture Oshkosh」は、当社が継続的に参加している重要な航空イベントの1つです。
「EAA AirVenture Oshkosh」は、航空大国アメリカを支えるDIY文化を涵養してきた歴史的組織 EAA(Experimental Aircraft Association)が主催しています。当社では、本イベントを飛行機づくりのバックボーンを学ぶ上で重要な機会と位置付けており、本年も5名の若手社員を派遣しました。現地では、多くの学びを得ることができたため、その様子を全3回に分けてご紹介します。
第1回は、Workshopエリアについてです。
「EAA AirVenture Oshkosh」には、アメリカ国内はもちろん、世界中から様々な航空機がフライインします。なかでも大多数を占めるのが「Experimental(実験航空機)」という区分で、主に自作機(完全自設計・製造の機体)やキットプレーン(メーカーが図面と材料を販売する機体)たちです。適切な訓練を経れば、老若男女を問わず誰でも飛行機を組み立て、飛ばすことができるのは驚きでありとても印象的でした。日本にも自作航空機のコミュニティはありますが、本イベントに集う参加者の数や熱気、そして航空への情熱は圧倒的です。


【複合材パネルの製作体験】
講義の後、手のひらサイズのテストピースを作り、翌日以降に持ち帰ることができます

【木製リブづくりの体験】
【ガス溶接の体験】
Workshopのエリアでは、複合材、木工、溶接、羽布張り、リベット打ちなど、自作航空機クラスの機体で多用される技術を学ぶことができます。これらの体験プログラムは無料で参加でき、回によっては会場に入りきれないほど多くの来場者が集まります。
周辺には、キット機を製造する企業ブースも出展されています。見慣れない構造を持った機体も多く、その設計意図を考えながら見学すると、日本にいるだけではなかなか得ることのできない新たな発見や学びがあり、世界が広がります。


Workshopエリアだけでも十分に訪れる価値のあるイベントですが、これはEAA AirVenture Oshkoshのほんの一部に過ぎません。会期中、延べ1万機以上が着陸したウィットマン空港のグラスエリアには所狭しと機体が並び、ハンガーエリアには航空機部品/システム/地上設備/教育訓練などの企業もひしめき合うようにブースを出展しています。その頭上ではジェット機から飛行船まで様々な機体が途切れることなく行きかいます。
自らの手で航空機を製作する人々の挑戦や熱意とそれが結実した姿を目の当たりにできるのは、 EAA AirVenture Oshkoshならではだと強く感じました。次回以降、こうした会場の様子や注目の展示についてさらに紹介していきます!