航空旅客搭乗橋

大阪国際空港・関西国際空港向け航空旅客搭乗橋を100基受注

新開発のフルフラットタイプを含め全てがガラストンネルモデル、長期メンテナンス契約も同時受注

2018年02月05日

新明和工業株式会社(本社:兵庫県宝塚市、取締役社長:五十川 龍之)は、このたび、関西エアポート株式会社から、航空旅客搭乗橋100基とそのメンテナンス業務を一括受注しました。

大阪国際空港向け30基、関西国際空港向け70基、およびフルメンテナンスも同時受注

受注内容は、大阪国際空港向けに30基、関西国際空港向けに70基と、両空港合わせて航空旅客搭乗橋100基の製造・据付工事に加え、据付後3年間の無償保証期間を含む計25年間のフルメンテナンス※1契約です。大阪国際空港に新設される1基を除く99基が、構成部品の経年劣化等による置き換え工事となる今般の受注は、国内空港では数少ない国際競争入札を経て決定したものです。応札した国内外の業者の中で当社は、価格および製品性能、メンテナンスの実績等が評価され、今般の受注に至りました。 据付工事の期間は、2018年2月~2023年12月の約5年を予定しております。

  1. ※1フルメンテナンス:契約期間中に生じる部品交換費用等、全てを含んだメンテナンス形態のこと

新開発の「フルフラットタイプ」初号機を大阪国際空港に納入

今回受注した航空旅客搭乗橋の特長の一つは、いずれも開放感のある「ガラストンネルモデル」が採用された点です。両空港においてトンネル部分にガラスを採用するのは初めてのことで、全ての工事が完了する2023年12月には、両空港合わせて100基が「ガラストンネルモデル」となります。

もう一つの特長は、大阪国際空港の30基全てが、新たに開発したバリアフリー対策を施した「フルフラットタイプ」で、入れ子になっているトンネル間の段差およびトンネル内の床両側のガーター(溝)をなくし、車椅子による通行でもより安全で快適に利用できる平らな床を構成していることです。なお、新タイプの初号機は、2018年5月に据付を完了する予定です。

当社の強み:チャンギ空港(シンガポール)で「99.95%の稼働率」を維持、東南アジアではトップシェア

当社は、1969年に国産初の航空旅客搭乗橋を東京国際空港へ納入したパイオニアで、これまで、世界60カ国以上の空港に、のべ1,000基以上の製品を納入しています。
当社の航空旅客搭乗橋の最大の特長は、プリセット自動走行機能(特許:第4306937)を標準装備していることです。ボタン一つで航空旅客搭乗橋の先端を、航空機体のドア位置から50cm~100cmの距離まで自動走行で接近させることができ、機体への衝突防止やオペレーターの負担を軽減しつつ、スピーディーな装着が可能で、空港の稼働率向上に大きく寄与しています。
近年は、シンガポール、タイなど東南アジアでの採用が拡大しており、現在、同地域ではトップシェアを誇ります。とりわけシンガポールのチャンギ空港では、現在稼働している218基が全て当社製で、これらのメンテナンスも当社が請け負っています。同空港の「99.95%の稼働率」という厳しい条件をクリアし続けている実績に裏打ちされた業務品質で、国内外の主要な空港施設会社から信頼を得ております。

今後も、東南アジアをはじめその他アジアの未参入国への進出も視野に入れて活動するとともに、今回の受注を機に、国内においてもトップシェアを目指して常に安全性・操作性・快適性の向上を目指して製品開発を行い、顧客および利用者を志向した新製品開発およびメンテナンス品質の更なる向上に努めてまいります。

1.受注概要

事業名 KIX and ITM Airports PBB Replacement Project
発注者 関西エアポート株式会社
受注内容:
空港名 仕様 基数 工事期間
大阪国際空港 ガラストンネルモデル
  • フルフラットタイプ
30基
(新設1基、更新29基)
2018年2月~2023年9月
関西国際空港 ガラストンネルモデル
  • 標準タイプ
70基(更新70基) 2020年7月~2023年12月

2.新型「フルフラットタイプ」の特長

ユニバーサルデザインの採用で、快適かつ安全な歩行空間を提供

  1. 1従来は、一枚板で形成していた各トンネルの床の材料を変更し、独自構造を開発(特許申請中)。伸縮する際のトンネル間の段差をなくしたことで、トンネル内の床が"フルフラット"になり、従来は必要であった、渡し板によるスロープも不要に。
  2. 2これまで、各トンネルの床の両側に設置していたトンネル内のガーター(溝)をなくし、より安全で広い歩行路を確保。

ガラストンネルモデル・フルフラットタイプ 初号機仕様

型式 ATFG3-300RB
最伸長 30.0m
最縮長 18.7m
キャブ回転 左90度、右30度
キャブ床高 (最も高いとき) 5.5m
(最も低いとき) 2.0m
材質 ガラス+鋼

本件に関するお問い合わせ先

製品について

新明和工業株式会社 パーキングシステム事業部 
空港施設部

〒110-8620
東京都台東区東上野5-16-5

報道機関の方

新明和工業株式会社 社長室 秘書・広報グループ

〒665-8550
兵庫県宝塚市新明和町1-1

以上

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