経営方針

トップメッセージ

長期志向経営への転換-
「長期ビジョン」を志向した長期および中期経営計画がスタート

いつも、当社グループをご支援いただき誠にありがとうございます。

新型コロナウイルスの感染拡大から1年以上が経過したものの、いまだ収束の目途は立っておらず、わが国をはじめ世界各国が甚大な影響を受けています。この間に逝去された方々のご冥福と罹患されている皆さまの回復をお祈りするとともに、日々この病の治療にあたっておられる医療従事者の皆さまに対しまして、心から敬意を表するとともに、深く感謝申し上げます。

取締役社長 五十川龍之

コロナ禍の2020年度を振り返って

中期経営計画「Change for Growing, 2020」(以後、「CFG2020」と表記)の最終年度となる2020年度は、その目標達成に向け、国内では主に主力製品やサービスの高付加価値化、そして海外では新たな生産拠点の設立やM&Aの実施といった成長戦略に注力するとともに、並行して生産性の向上や営業強化に取り組んでまいりました。

一方、航空機事業部の民間機部門では、顧客側の生産調整に伴い生産ラインを一次休止したほか、新型コロナウイルスの感染拡大防止に関する取り組みとして、社員、そしてお取引先さまの安全を第一に考えた諸対策を実施するなど、かつて経験したことのない決断や取り組みを遂行した1年でもありました。

コロナ禍による事情も影響し、「CFG2020」で掲げた経営指標は、残念ながら当初目標には及びませんでしたが、2020年7月にお示しした予想値に対しましては、売上高はほぼ同水準を、営業利益については大幅に上回ることができました。

長期経営計画の策定に着手し、新たな中期経営計画をスタート

この1年に生じた多様な変化や経験は、経営を長期志向へと転換する大きな後押しとなりました。具体的には、1年前にお示しした「経営理念」のもと、2030年の当社グループのありたい姿を示した「長期ビジョン」に基づく長期経営計画「Sustainable Growth with Vision 2030」(以後、[SG-Vision 2030]と表記)の策定に着手いたしました。10年に及ぶ長期計画は当社にとって初の取り組みで、いまだ策定途上にありますが、一足飛びで達成することは困難と考え、3つの中期経営計画を経て2030年を目指す形式にいたしました。その第一ステップが、今春からスタートした「[SG-Vision 2030] Phase1【転換】」(以後、[SG-2023]と表記)です。文字通り「長期志向経営への転換」を図り、「Phase2 【拡大】」につなげる重要な3カ年となります。

[SG-Vision 2030]では、「長期ビジョン」を志向した➀長期事業戦略、➁経営基盤の強化、これら2つの基本方針に基づき、重要課題や目標、諸施策を設定し、企業グループとして飛躍的な成長を目指してまいります。その中で、新たに「ROIC(投下資本利益率)経営」を導入し、ポートフォリオマネジメントにも取り組んでまいります。

そのPhase1にあたる[SG-2023]では、「CFG2020」で着手した施策を継続するとともに、社内外との共創を重んじて当社グループの新たなビジネスを創出し、SDGsへの貢献範囲を拡大してまいります。なお、コロナ禍の収束時期が見通せない中、前期苦戦した航空機セグメントは、引き続き主力事業である民間機需要が低迷するなど厳しい期間が続く見込みのため、基盤事業のコア技術を生かした新たなビジネスの立案・開発を推進してまいります。その他のセグメントは、売上高、営業利益いずれも「CFG2020」の目標値を上回る水準を目指してまいります。

株主の皆さまにおかれましては、今しばらく新型コロナウイルス感染拡大防止対策の実践が必要な期間が続くと思われますが、引き続きご自愛のうえお過ごしいただくとともに、このような状況下ではありますが、当社グループに対しまして変わらぬご支援をたまわりますようよろしくお願い申し上げます。

  •  ROIC … 企業が事業活動のために投じた資金を使って、どれだけ利益を生み出したかを示す指標
取締役社長 五十川龍之