WOTA株式会社への投資を決定・実施

2社共創により、上下水インフラが抱える課題解決に取り組む

2022年08月10日

新明和工業株式会社(本社:兵庫県宝塚市、取締役社長 五十川龍之)は、このたび、WOTA株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役 前田瑶介氏、以下「WOTA社」と表記)への出資を決定・実施しましたのでお知らせします。

WOTA社は、「水問題を構造からとらえ、解決に挑む」を自社の存在意義として掲げる、日本のスタートアップ企業で、地球上の水資源の偏在・枯渇・汚染によって生じる諸問題解決を志向する、「水処理自律制御技術」および「小規模分散型水循環システム」を開発しています。
今般の出資を起点とし、当社が長期ビジョンに掲げる「グローバルな社会ニーズに応え、都市・輸送・環境インフラの高度化に貢献する価値共創カンパニー」の実現に向け、WOTA社の小規模分散型水循環システムと、当社が流体事業で長年培ってきた実績や信頼性を融合することで、日本国内(特に過疎地域)や、海外の水資源に乏しい地域における上下水インフラが抱える諸課題の解決を目指します。

1. 出資の意図

世界的に都市部への人口集中が加速する一方で、地方域では人口流出に伴う財政悪化や利用者の減少により、上下水インフラの老朽化や従来品質の運営を維持することが困難になりつつあります。また、人口分布に対して水資源が偏在していることから、多くの人々が"水ストレス"にさらされています。
こうした背景から、当社では、現状の都市中心の大規模集中型インフラに加え、人口密度が低い地域に適した上下水インフラが必要と考えており、オフグリッド(水インフラの自律運用)、水資源の循環利用による環境配慮を具体化した新たな上下水インフラの提案と普及に取り組むWOTA社のビジョンに共感し、今般の出資を決定しました。

2. 今後予定している主な取り組み

国内においては、現在の大規模集中処理方式による上下水インフラの維持管理を継続するのが困難な地域を対象に、人口密度に応じた小規模分散型処理方式の社会実装に向け、WOTA社とともに協調しながら取り組んでまいります。
また、同方式については、水資源の乏しい諸外国での実装も志向しており、限りある水資源を有効活用できるインフラシステムをグローバルに普及させることを目指しております。
加えて、将来的には、人口密度に応じた生活インフラを再定義したうえで、当社が有する多様な技術を生かした新たなインフラを開発し、その普及に貢献することで、諸課題の解決に貢献したいと考えております。

出資先の概要に関する情報は以下のとおりです。

法人名 WOTA株式会社(同社ウェブサイト: https://wota.co.jp/
代表者 代表取締役 前田 瑶介氏
設 立 2014年10月
資本金 1億円
所在地 東京都中央区日本橋馬喰町1-13-13
事業内容
  • 小規模分散型水循環システムの開発
  • 水処理自律制御システムの開発

当社では、今般の出資を機に、スタートアップ企業であるWOTA社が有する未来志向のビジョンや新技術と、当社が有する設計・生産能力、メンテナンス網および販路、実績に基づく信頼性をかけ合わせることで、新たな価値の社会実装を進めてまいります。

本件に関するお問い合わせ先

新明和工業株式会社 経営企画本部 広報部

〒665-8550 
兵庫県宝塚市新明和町1-1

以上

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