線処理システム

自動電線処理機向け 高機能版遠隔監視システムを販売

加工不良などの停止要因の調査・対策支援により、設備の稼働率向上に寄与

2021年02月12日

新明和工業株式会社(本社:兵庫県宝塚市、取締役社長:五十川 龍之)は、当社製の自動電線処理機を使用されているお客さま向けに、加工不良などの停止要因の調査・対策を支援する高機能版遠隔監視システム(以下、本システム)を商品化し、2020年11月から販売を開始しました。

当社では、本システム以前にも、2019年に簡易版遠隔監視システムを商品化しています。簡易版では、自動電線処理機の信号表示灯などの状態出力を利用し、工場やラインごとに1台のPCへ情報を集約する仕組みです。情報をデータセンタに保存することで、ユーザーは遠隔からWebサーバーを介してリアルタイムで設備の稼働状態が確認できます。これにより、設備異常の早期認識や、各設備のリアルタイムでの出来高確認、保存情報に基づく日報・週報・月報の作成など、さまざまな現場サポートを実現してきました。
しかしながら、加工不良が発生した際の原因追及については作業者の経験値に依存する部分が多く、「原因の特定に時間がかかる」「原因を特定できない」といった課題を抱えていました。

高機能版となる本システムでは、簡易版の課題克服を目指し、より詳細な運転状況の記録データをもとに、運転中に発生した加工不良などの停止内容を専用の分析ツールで調査し、結果を提示するところまで自動化しました。早期に加工不良の原因を特定することで、設備の稼働率向上に寄与します。

当社は、今後もお客さまの生産性向上へ貢献すべく、新技術の開発と品質の向上による生産性の追求およびアフターサービスの充実を推し進めてまいります。

1.高機能版遠隔監視システム(型式:RMA01)の特長

自動電線処理機のPC内に蓄えられた情報をもとに、以下3つのレポートを自動作成

  1. 1時間ごとの「加工不良の種類と発生回数」
  2. 2「加工不良の種類と発生回数」と「使用していた部材情報」の関係
  3. 3「加工不良の種類と発生回数」と「設備のパラメータ設定値」の関係
図1. システム構成
図2. 加工不良レポートの表示例
図3. 部材別加工不良レポートの表示例
図4. 設定値別加工不良レポートの表示例

2.販売開始時期

2020年11月

3.対象機種

TRD510シリーズ機

  • PC操作モデルの機種については順次販売予定

4.販売計画

2020年度は2顧客/期。2年後には20顧客/期。

5.販売価格

導入キット代: ¥120,000(1台目)、¥72,000(2台目以降)。
(データセンタ用PCは含まず。現地工事費は別途)
ライセンス費:¥5,000/台・月、または ¥50,000/台・年のいずれかを選択

本件に関するお問い合わせ先

製品について

新明和工業株式会社 産機システム事業部
線処理システム本部 営業部

〒230-0003
神奈川県横浜市鶴見区尻手3-2-43

報道機関の方

新明和工業株式会社 経営企画本部 広報・IR部

〒665-8550
兵庫県宝塚市新明和町1-1

以上

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